お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2019.04.19

ブログ

奈良公園

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ほとんどの樹々が芽を吹き出し、すっかり初夏の装いに変わりつつある奈良は、外国人観光客であふれかえっています。

その観光客を道路にまで出て、おじぎをしながら迎えているのが鹿たち。天然記念物に指定されている奈良の鹿は1200年をこえて春日大社の使いとして大切にされ502ヘクタールという広大な公園を中心に、1200頭も生息しています。

その鹿の胃袋を支えているのが公園の芝生。
鹿は稲科の植物を好んで食べるために芝生は大好物。広い公園の中を移動してたえず口を動かしているために公園の芝生は常に短く刈り取られて美しい景観を保っているのです。
これだけの面積の芝生を人の手で刈り取るとなると手間と、とほうもない人件費がかかるのを鹿の食堂として提供することですべてがまかなわれているのです。
そしてそれだけの鹿が毎日芝生を食べてたえず排泄しているにもかかわらず奈良公園が美しいのはもうひとつのかくれた働きものがいるのです。

1200頭もの鹿のふんは毎日1トンにも達するにもかかわらず公園の清掃は観光客の残したゴミだけ。鹿のフンはすべて奈良公園に住みついているおびただしい数のフン虫によってすべて分解されて土にかえっているのです。約5ミリから2〜30ミリの奈良公園のフン虫は日本のフン虫の1/3にあたる50種もいるとか。
美しく輝くルリセンチコガネもファーブルさんのファーブル昆虫記にしばしば出てくるフンコロガシもこの公園には住んでいるそうです。
黒豆のような鹿のフンに生みつけられたハエのタマゴもすべてフン虫が食べるために奈良公園はニオイもなく、ハエもなく少なく清潔なのです。
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鹿によって芝生は常に美しく刈り取られフンはすばやく分解されて芝生の肥料に変わる奈良公園は、自然の働きものたちの独得のいのちのサイクルによって世界の観光客をあきさせない美しい景観が保たれているのです。

今、季節は春の土用に入っています。土用とは次の季節にあわせて体調をととのえるとき、季節の変わり目の養生のツボは足三里がおすすめです。

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