お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2019.04.26

ブログ

たつのの練羊羹

youkan
その淡くスモーキーなピンク色が格別
口にするとさらっとした甘さの中に奥深ささえ感じさせてくれる練羊羹は、
播磨の小京都といわれる美しい城下町 たつの市生まれ

創業江戸中期、龍野藩御用菓子司をつとめてきた老舗の練羊羹は、かつてお殿さまにいたく気に入られたこともあって何百年もの間、今もそのレシピが固く守られています。
竜野地方には古くから「ハンコササゲ」というこの地方だけで栽培されてきたささげがありました。
なんとこの練羊羹はあづきではなくこのささげだけでつくられているのです。
あづきは煮込んであんにすると独特のねっとりしたねばりが出てきます。
それに砂糖を加えるとさらにねっとりしていわゆる練羊羹独特の口あたりになるのです。
一方ささげは豆の段階でこそあずきと良く似た顔をしていますが、あづきに比べて煮込んでもあづきに比べるとさらっとしているためにあまりあんとしては使われてきませんでした。
にもかかわらずこのたつの市の練羊羹は伝えられたレシピを守るために当地のハンコサゲを使ってずっとつくられてきたのです。
今ではこのささげを栽培する農家はなく、この羊羹のために特定の農家に依頼して栽培したハンコサゲでつくることでお殿さまお気に入りの味は今も守りつづけられているのです。
ハンコサゲのあんは煮ると独特のくすみがあるのですが、それが練羊羹に仕上がっていくうちにいつしか少しスモーキーな独特の透明感がでてきます。
あのやさしい甘さと口あたり、そして上品な色あいこそ、ハンコササゲを使った練羊羹の証明でもあるのです。

おいしいモノにはモノがたりがあるとよくいわれます。
限りなく多くの智恵と工夫の結晶に又ひとつ出逢った気がしました。
日変わりのように変わる天候がつづきます。
お灸で養生が今こそお役に立つ季節です。
ぜひおつづけください。

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