冷え暦12ヶ月

積冷

冷えは積もる 降る雪の如く

積冷(しゃくれい) 冷えは積み重なる

7月という月

待たれる蝉しぐれ

文月 棚機月 女郎花月 含み月

雲の峰・トマト・やいと花

7月の「冷え」のツボ

  • お腹のポイントの場所
    お腹のポイント
    おへそに小指をあてて、親指までの指幅5本。
    親指があたっているところを目安にして指でやさしくなでるとへこみがあるところです。
  • 足のポイントの場所
    足のポイント
    足の第1指(親指)付け根のふくらみ側面。
    ふくらみの親指側とかかと寄りの手前のへこみのところです。

お灸ポイントの探し方

  • 1.へこみをさがす
  • 2.押すと軽い痛みのあるところ
  • 3.皮膚のカサつきもチェック

7月の冷え

夏は、四季の中で最も「暑い」季節です。
「暑い」気候を回避するために、 次のような生活習慣がよく見られます。

●冷房を使う
●冷たいものを食べる、飲む

■病気の原因について
東洋医学では、病気の原因を「邪:じゃ」と言います。
風邪と書いて「かぜ」と言いますが、東洋医学では「ふうじゃ」と言います。
「風によってもたらされるカラダに良くないもの」という意味、解釈です。

四季の移り変わりによって、いくつかの「邪」があります。
風邪(ふうじゃ)、湿邪(しつじゃ)、暑邪(しょじゃ)、燥邪(そうじゃ)、寒邪(かんじゃ)
夏は暑邪(しょじゃ)、湿邪(しつじゃ)が主となります。

また、カラダの外からの影響による「外邪(がいじゃ)」と、カラダの内からの影響による「内邪(ないじゃ)」に分けることができます。

●外邪:外的環境によるストレス、季節の変化にともなう気候、気象 
●内邪:カラダの中のストレス、生活の不摂生、精神的なストレス 

【7月の外邪】高温→暑邪、多湿→湿邪、冷房→寒邪 
【7月の内邪】熱中症予防→多飲→湿邪、冷たい飲み物食べ物、生もの→湿邪+寒邪

●暑邪:夏の暑さを乗り切るために、カラダは心臓の働きを活発にして(暑いと心拍数が上がるのはこのため)汗をかき、熱を放散してカラダにおびた熱を冷まします。
【生活のアドバイス】よく眠る、睡眠をとってカラダを休めましょう。

●湿邪:梅雨になると湿度が高くなり、湿気が増えます。湿気は細菌、真菌(カビ)が増殖しやすい環境を作ります。
【生活のアドバイス】毎日の入浴で発汗を促しサッパリしましょう。病原菌の温床となる食べ物の保存に気をつけましょう。

●寒邪:夏はもともと熱を発しやすいように毛穴が開いた状態なので、冷房による冷気が肌にあたるとカラダの中に冷えが入り込みやすいのです。
かつて、夏に寒邪はありませんでしたが、冷房を使うようになり、寒邪が加わりました。
【生活のアドバイス】直接肌に冷気が触れないにしましょう。

■夏は【外邪+内邪】ダブルの冷えによって、1年の中で最も冷えが進行する季節です。とくに冷えるのが「お腹」です。
夏ほしくなるといえば冷奴、そうめん(ひやむぎ)、サラダ、ビール、アイスクリーム、かき氷などお腹を冷やすものばかりです。
整腸作用、栄養補給を期待して一年中、サラダ(生野菜)、ヨーグルト、野菜ジュースなどを召し上がっている方は要注意。
カラダに良かれと思って実行していることが「内邪」の原因になっていることが少なくありません。

冷房と冷飲食による夏の冷えをいかに防ぎ、改善するかが「冷え暦12か月」最大の課題です。

おすすめ薬膳

OK食材
冷え症に良い食材 いわし
いわし 夏に旬をむかえる「いわし」。
薬膳では、カラダにエネルギーを与えて温める食材。
また血行を良くする働きもあります。

血中コレステロール、中性脂肪を減らすEPA、脳の働きを高めるDHAなど不飽和脂肪酸が多く含まれます。
これらの不飽和脂肪酸は、血流を促進しアレルギーなどの炎症を抑える効果があるので、普段から冷えがある人、食生活がかたよりがちな人にぴったりの食材です。

食べ方は、同じく血流促進効果のあるたまねぎやトマトと一緒に調理するのがおすすめ。いわしの缶詰でも効果があります。
夏の冷え対策にお役立てください。
NG食材
冷たい物
冷たい物 冷たい物(氷入りの飲み物、食べ物、ビールなど)のとりすぎは、消化器官を冷やし冷えを悪化させます。

監修:薬膳料理 阪口珠未(さかぐち すみ)

おすすめグッズ

冷えとりグッズ めぐりスリッパ

めぐりスリッパ

スリッパのインソール部分の
ウェーブ突起が歩くたびに
足裏をシゲキし
はいてるだけで
血行がよくなります。

暑い毎日ソックスは
はきたくないけれど
足は冷たいという人に・・・。

季節のコラム

<7月>文月(ふみづき)
文月とは本来旧暦7月を表すコトバでしたが、新暦でもそのまま使われてきました。
昔、七夕の日に書物をひらいて夜風にあて、書の上達を願う風習から文披月(ふみひろけづき)が文月になったのです。

今年は例年に比べ梅雨が遅くなりましたが、ようやく梅雨らしくなってきました。
梅雨の雨は農作物にとっては恵みの雨とはわかっていてもムシムシ、ジメジメの日が続くと、一日も早い梅雨明けが待たれます。

私たちだけでなく植物も虫も待っているようで、梅雨明けの声を聞くや否や、夜明けから蝉が鳴きだし、果物も野菜もてりつける夏の日差しで、美味しさの仕上げにかかります。
そして「梅雨明け十日」の晴天を目指して夏祭りがあちこちで始まるのです。

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