お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2022.05.27

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芍薬


梅雨の前のぐずつき気味の天候をふりはらうかのように美しい花をつける芍薬は牡丹と並んでいつも語られますが、中国では牡丹を花の王と呼び、芍薬は花の宰相と呼ばれています。
その花の美しさだけでなく生薬としてはとても多くの漢方薬に用いられている芍薬は、ボタン科ボタン属ですが、牡丹とはとても近く、ボタンは樹々で冬も枝が残りますが、芍薬は草木として冬には地上部は枯れ、地中の根で越冬します。
日本には奈良時代頃に生薬として中国から伝えられました。その花が美しいことで室町時代頃から観賞用にどんどん品種改良が進みました。和芍薬と呼ばれ清楚な美しさがもてはやされましたが、ヨーロッパでは「ROSEMAY」と呼ばれ、はなやかで香りも強い初夏の花として人気の花だったのです。
立てば芍薬 座れば牡丹とその美しさがたえず並び称されるほど芍薬の花の美しさは、いつの時代にも高貴でエレガントな花とされてきたのです。

本来、薬草として日本に伝えられた芍薬はその根が生薬として今も漢方薬ではきわめて重要な存在なのです。
とても多くの漢方薬に用いられている芍薬ですが、なかでも「芍薬甘草湯」「当帰芍薬散」は漢方薬の中でもとてもおなじみです。
芍薬甘草湯は芍薬と甘草だけでつくられた漢方薬。
中国漢時代の医学書『傷寒論』にも記され、別名は「去杖湯」
飲むと杖をついた人の杖がいらなくなるといわれ、痛み止めの効果で知られています。
当帰芍薬散は女性の三大漢方薬のひとつともいわれるほど、血の不足を補って、血流を改善、カラダをあたためる働きがあり、更年期症状や月経痛、産前産後の貧血など、芍薬は女性にやさしい生薬でもあるのです。
芍薬の花が終わればまもなく梅雨入りとあって、不安定な毎日、すっきりしない体調をととのえるツボは足裏の「湧泉」がおすすめです。

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