お灸研究室もぐさはよもぎから

お灸は天然よもぎ100%

━よもぎの生薬名「艾葉(がいよう)」
お灸に使うもぐさは、春になると草餅やよもぎ団子に使われる、あのよもぎから作られます。
よもぎは春になると、道ばたや河原、アスファルトのすき間にさえ芽を出す、生命力の強い植物です。

古くから身近な薬草としても知られ、よもぎの葉をもんで傷口にあてたり、虫さされのときに使われたりするなど、人々の暮らしの中で役立てられてきました。
v 乾燥したよもぎの葉は「艾葉(がいよう)」と呼ばれ、古くから生薬として用いられてきました。身体を温める働きがあるとされ、冷えによる腹痛、胸やけ、下痢、便秘などの不調に用いられてきたと伝えられています。
また、よもぎはヨーロッパでは「ハーブの母」と呼ばれるほどポピュラーな植物で、世界中で人々の暮らしに寄りそってきた身近な植物でもあります。
このよもぎの葉の裏にある綿毛を精製して作られるのが、お灸に使われる「もぐさ」です。


━よもぎからもぐさへ
お灸に使うもぐさは、よもぎからどのように作られるのでしょうか。
よもぎの葉は、風に吹かれると裏返って白く見えますが、これは、葉の裏側をびっしりと覆う白く光る綿毛のためです。
5月~7月ごろよもぎを刈り取り乾燥させ、臼で砕き葉や茎を取り除く作業を何度も繰り返します。すると、ふんわりとした綿毛だけが残ります。これが、お灸に使われる「もぐさ」です。
なんと乾燥したよもぎから取れるもぐさは、わずか約200分の1ほど。とても貴重なもの。
もぐさにはよもぎに含まれる精油成分があるためか、火つきがよく、熱さ少なく火持ちもよいのでお灸に最適なのです。


━お灸を支えてきた植物
しかし、誰がいつ、よもぎの葉の裏の綿毛だけを集めて、お灸に使うことを考えたのかは分かっていません。
何しろお灸の歴史は2000年をはるかにこえ、三国志の中にも登場するほど、気の遠くなるような時間の中で積み重ねられた智恵の集積からから生まれたものです。そのためお灸は、人の英知とも呼ばれています。
そして、そのお灸を支えてきたのが「もぐさ」であり、「よもぎ」なのです。


お灸事典

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