お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2019.08.16

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新涼


立秋も過ぎて早や10日 暦の上ではすっかり秋ですが相変わらずの残暑が続いております。
立秋を過ぎて残暑見舞にはよくこう書きますが、今年の残暑はなかなかおさまりそうにもありません。

秋の気配を感じたときをあらわす季語は「新涼」といいます。
季節をあらわすコトバとしては「冬は寒」「春は暖」「夏は暑」「秋は涼」とされているのに俳句の季語としては涼は秋ではなく夏の季語とされているのです。
それで秋を感じたときのコトバは新涼とか秋涼しを使います。

夏という季節はだれも暑さにたえきれず涼を求める気持ちが強いところからこういう現象が生まれてきたようです。
先週、京都では38.6℃を記録し日本一。あらためて京の夏の暑さが証明されましたが、三方を山に囲まれた京の夏の暑さは今日きのうのことではなく早くからその暑さに人々は悩まされていたのです。

万葉集にも平安時代になっても夏の暑さを詠んだ歌はほとんど登場しません。
冬の寒さは歌人たちにくり返し取りあげられ多くの名歌が詠まれているのに対し、夏の暑さは歌に詠むことに人々の心が動かなかったほどの暑さだったのです。

そこで人々がめざしたのは季節を先取りして涼を求める気持ちを詠むことで夏を表現するように変りました。
暑さの中にふと感じた涼しさをたくみにすくいあげて詠む方向にどんどん進んだために俳句の季語の涼というコトバは夏の季語となったのです。

そのために秋の涼は新涼とか秋涼とか遠慮がちに涼を名乗っているというわけです。
台風一過で期待された新涼はまだまだ遠いようで今週末は再び猛暑とか
夏バテのツボは、足の「三陰交」

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