日々の暮らしの中で、みなさんはどんなふうに自分をいたわっていますか?
最近「セルフケア」や「養生(ようじょう)」という言葉をよく耳にするようになりました。
「養生」とは、「よりよく健康に生きる」「よりよく楽しく生きる」ための生活、生き方のこと。
なかでも大切なのが、季節に応じた暮らし方を意識することです。
季節のうつろいに心をよせ、その時季にあった食事や過ごし方を心がけることで、気持ちも豊かになり、こころもからだも無理なく整えられていく。
そんなふうに、季節とともに、健やかに暮らすことが、「養生」なのです。
━「養生」のはじまり
「養生」という考え方は、古代中国にまでさかのぼります。
東洋医学の原点ともいわれる書物『黄帝内経(こうていだいけい)』で、「養生」について初めて記されたとされています。
この書で、「養生とは人と自然の調和である」と説かれています。
四季の気候の変化に応じて暮らし方を調整し、暑さや寒さに無理なく適応すること。
さらに、喜怒哀楽に心を乱されず、日々を穏やかに過ごすことが、心身を整える「養生」の基本とされていました。
こうした調和のある生活を続けることで、病の原因を寄せつけず、健康と長寿を保つことができる、それが『黄帝内経』に記された「養生」の考え方です。
この思想はやがて日本にも伝わり、江戸時代には、より暮らしに根ざしたかたちで広まっていきました。
なかでも、儒学者・貝原益軒(かいばらえきけん)が著した『養生訓(ようじょうくん)』は、毎日の暮らしで実践する「養生」の心得を説いた書として、多くの人々に親しまれてきました。
こうして受け継がれてきた「養生」の知恵は、現代の私たちの暮らしにも息づいています。
━「養生」のすすめ
人生100年時代。
これからは、からだを“治す”のではなく、“整える”ことがますます大切になっていきます。
からだの声に耳をかたむけ、季節によりそい、こころとからだを整えていく。
日々の暮らしを整える「養生」という考え方は、自分の健康を自分でつくり、養うための知恵でもあります。
━せんねん灸YOJO
「よりよく健康に生きる」「よりよく楽しく生きる」ために、
せんねん灸は、うつろいゆく季節とともに、「養生」をご提案してまいります。
せんねん灸YOJO「暮らしにお灸の養生を」