お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2018.08.10

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三条通りのランドマーク

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街を縦横に区切る通りが規則正しく走る京の街。
そのそれぞれの通りにはその通りのシンボルのような建物があります。
京都の町の中心部にありながら車も比較的少なく人が歩くのにちょうどい道幅の通りである三条通りといえは赤レンガで縁の屋根の京都文化博物館がそれ。
京都文化博物館は明治に建てられた西洋建築のひとつで旧日本銀行の京都支店として明治39年に完成。
代表的な近代洋風建築として国の重要文化財に指定されています。
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三条通りというのは東海道五十三次が京都に入り三条大橋を渡るとそのまま三条通りを西へと進むために古くから京都のメインストリートとして歴史あるお店が軒をつらねていたのですが、明治に入りいち早く近代洋風建物があちこちに建つことになり、今も当時のままレンガ造りの建物が他にもいくつか残っています。
そして明治の終り頃になると京都の街は近代化をめざし四条通りや烏丸通りが拡幅されて、にぎやかになり三条通りのメインストリートとしての役割は終わりました。しかしそのために三条通りは静かになり西洋建物と伝統的な京町屋が歳月を経るに従ってふしぎな調和を見せる街並みとして「界わい景観整備地区」として保存されています。
そして今ではそのレトロモダンの街並みを生かしてブランドショップなどが増え、すっかり若者に人気の街になっているのです。
かつてはその高さ故に街のランドマークでもあったこの近代洋風建物は、100年を経て今は赤レンガの美しい明治の面影を残す建物として三条通りの新しいランドマークの役割を果たしているのです。
台風の訪れとともに大気が不安定になり、日々気温の変化が激しくなっています。

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