お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2019.07.26

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飴らしい飴

ame
和紙につつまれた薄く細長い飴
ポキッと四つに折るとちょうど口に入れるにはいい大きさゴマの香りがこうばしくなつかしい飴です。

パッケージそのままに100年をこえた今も創業当時の古式製法を守りつづけている飴は口に含むと飴がとけるにしたがってホッとする甘さがうれしくなります。

米の澱粉に大麦の麦芽のジアスターゼが働きかけると澱粉が糖化して甘くなることをヒトが発見したのは古く、正倉院の古文書には「阿米」の文字があり、奈良時代にはもう飴は生まれていたようで、平安時代になると京には薬としての水飴を商う店もあったようです。
しかし、もっとも古く飴が登場するのはなんと日本書記。

神武天皇が大和を平定して都がつくられた時に水無飴を作らせたという記述も残っています。神武天皇は飴ができたら武力ではなく国を治めることができると当時大変貴重だった甘味として水飴をふるまうことで争いもおさまるであろうとも記されています。
人々の心をなごませる飴の魅了に最初に気がつかれたのはなんと神武天皇だったのです。

今、飴といえば大阪のおばちゃんとよくいわれますが、事実大阪には飴をバッグに入れている人は多く「飴 食べる?」と実にさりげなく会話の合間に飴がしましば登場してきます。
神武天皇によって見いだされた人の心までもなごませる飴のふしぎなチカラは今も大阪のおばちゃんのバックの中に息づいているのです。

3日間かけてその日その日の気温や湿度を読みながら煮詰めてゆくこだわりの飴は咽にやさしいとアナウンサーなどの咽を大切する人たちに今も多くのファンを持っているそうです。

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