立秋りっしゅう

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self care 季節の養生

point of season 立秋の一点

ひざのお皿のすぐ下、外側のくぼみと足くびとを結ぶ線を想定します。その線上の中央よりやや下をなでたときにへこみのところ

節気に合わせてうつろうお灸ポイントも「季節のサイン」
「立秋のお灸ポイント」にお灸をすえ、心とカラダを今の季節に
合わせましょう。

explanatory video 鍼灸学博士 伊藤先生が語る立秋の養生

「立秋(りっしゅう)」は、暦の上で秋の訪れを告げる節目。
厳しい暑さの中にも涼やかな風や虫の音、草木の変化に季節の移ろいを感じられる時期です。

東洋医学ではこの時期は「陽」から「陰」へと自然界のエネルギーが転じる重要な転換点と捉えています。日中と朝晩の寒暖差により心身のバランスを崩しやすく、特に注意したいのが冷房などによるカラダの冷えです。
冷えが蓄積すると、だるさを感じたり食欲が落ちたりと、夏の疲れが残りやすくなります。

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秋を心地よく迎えるためには、身体を冷やしすぎず、日々の生活リズムを整えることが大切です。

そこでおすすめなのが、比較的過ごしやすい朝夕の時間に行う30分ほどの散歩です。軽く汗ばむ程度に身体を動かすことで全身の巡りがよくなり、自律神経や体温調節機能が自然と整うことが期待できます。

こうした習慣を取り入れて夏の疲れを癒し、次の季節へ向けて心地よく過ごす準備を整えていきましょう。

養生とは

養生とは、東洋医学における健康習慣です。
「生命を養う」ためには、季節の変化に対応することが大切。四季折々の変化があるならば、そこで暮らす人のカラダや心も変化するはず。その時期ごとにふさわしい生活習慣や食習慣を心がけることが何より大切だと考えられます。
それにはまず、身のまわりにある自然を観察すること。季節の変化に気づき、時候に合うものを取り入れ、心身ともに健やかに、暮らすことこそが養生そのものだと考えられています。

監修

監修

伊藤 和憲 先生
鍼灸学博士
明治国際医療大学鍼灸学部
鍼灸学科 教授 続きを読む

専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。 著書『今日からはじめる養生学』はじめ、 痛みに関する専門書多数執筆。

self care 季節を楽しむ

立秋りっしゅう

暦の上で秋の訪れを告げる節目

二十四節気とは
一年を二十四に分けて季節の移り変わりを表した暦が二十四節気です。
農作業などで季節を知ることが重要だった昔の人々は、太陽の動きに合わせて季節を区分し、四季折々の自然の情景を漢字二文字で表しました。
昼の時間が最も長くなる「夏至」、最も短くなる「冬至」、昼と夜の長さがほとんど同じになる「春分」と「秋分」は、それぞれの季節の大切な節目です。
また、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」は四つの季節の始まりを表し、「四立(しりゅう)」と呼ばれ重要な季節の節目とされています。
二十四節気をよりどころに季節の変化を感じ取り、日々の暮らしに取り入れましょう。

Seasonal Handiwork 季節の手仕事

涼を楽しむ「透かしほおづきづくり」

お盆が近づくと、花屋さんに並びはじめる「ほおづき」。
漢字では「鬼灯」と書き、中国では「小さな赤い灯籠」を意味する言葉に由来するといわれています。
お盆にほおづきを飾るのは、ご先祖様を迎える提灯に見立てていると伝えされています。

また、ほおづきは古くから薬用植物としても知られ、花の咲く頃に掘り上げて乾燥させた根は「酸漿根(さんしょうこん)」と呼ばれ、解熱、咳止めに用いられていました。

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そんなほおづきを使って、今年は「透かしほおづき」を作ってみませんか。
ほおづきが浸かるくらいの水に入れ、約10日ほど置きます。皮がやわらかくなったら、流水でやさしく洗い流すと、葉脈だけが残った美しい透かしほおづきができあがります。

しっかり乾燥させると、繊細なレースのような姿に。
立秋の涼を感じるインテリアとして、お部屋に飾って楽しんでみませんか。

seasonal signs 季節のサイン

seasonal tradition 季節のならわし

季節のならわし

暦の上では秋。季節の移ろいを楽しむ日本の暮らし。
立秋ならではの風習や行事をご紹介します。

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■徳島・阿波踊り
徳島県で毎年8月12日から15日に開催される「阿波おどり」は、約400年の歴史を誇る日本三大盆踊りの一ひとつ。三味線や太鼓、笛、鉦(かね)がかなでるお囃子に合わせ、「ヤットサー」「エライヤッチャ」「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」といった威勢のよいかけ声が響き渡り、街全体が熱気に包まれます。

踊り手は「連(れん)」と呼ばれるグループごとに参加し、編み笠をかぶってしなやかに舞う女踊りと、豪快で力強い動きが特徴の男踊りを披露します。それぞれ異なる魅力があり、連ごとに趣向を凝らした演舞も見どころ。観客も手拍子や掛け声で祭りに参加でき、近年では誰でも気軽に踊れる「にわか連」が人気を集めています。

期間中は国内外から100万人を超える人々が訪れ、徳島市内は祭り一色に染まります。夕暮れから夜にかけて、お囃子と踊りが織りなす活気あふれる光景は、日本の夏を代表する風物詩として、多くの人々に親しまれています。

■ 京都・五山送り火(大文字)
京都の夏をしめくくる伝統行事「五山送り火」は、お盆に迎えたご先祖様の霊を再びあの世へ送り出すため、毎年8月16日の夜に行われる神聖な行事です。一般には「大文字」として親しまれていますが、実際には京都市内の五つの山に送り火が灯されます。

点火されるのは、東山・如意ヶ嶽の「大文字」、松ヶ崎の「妙」と「法」、西賀茂の「船形」、大北山の「左大文字」、嵯峨の「鳥居形」の五つです。午後8時に最初の「大文字」が点火され、その後5~10分おきに順番に火が灯され、京都の夜空を幻想的に彩ります。

送り火には、ご先祖様への感謝と供養の気持ち、そして家族の無病息災を願う思いが込められています。古くから京都の人々に受け継がれてきた大切な伝統行事であり、お盆の締めくくりとして多くの人々が静かに手を合わせます。

■お盆
お盆は、ご先祖様の霊をお迎えし、感謝の気持ちを込めて供養する日本の伝統行事です。全国的には8月13日から16日に行われる地域が多く、東京など一部地域では7月13日から16日に営まれる「新盆(7月盆)」が一般的です。

お盆の始まりには、ご先祖様が迷わず帰って来られるように「迎え火」を焚き、最終日には感謝の気持ちを込めて「送り火」を焚き、ご先祖様を再びあの世へとお送りします。

また、お供えとして飾られる「精霊馬(しょうりょううま)」も、お盆ならではの風習です。きゅうりで作った馬には「少しでも早く家へ帰ってきてほしい」、なすで作った牛には「お供え物を積み、ゆっくり帰ってほしい」という願いが込められています。
さらに、お盆に各地で行われる盆踊りは、ご先祖様を供養するための「念仏踊り」が起源とされ、現在では地域の人々が集い、世代を超えて交流する夏の風物詩として親しまれています。

ご先祖様への感謝の気持ちを大切に受け継ぐお盆は、日本の文化や家族の絆を感じられる大切な年中行事です。

■ 残暑見舞い
残暑見舞いは、立秋(8月7日頃)を過ぎても暑さが続く時期に、相手の健康を気づかい、近況を伝える季節のあいさつです。

「暑中見舞い」は立秋前まで、「残暑見舞い」は立秋以降に送るのが一般的です。暑さが続く季節だからこそ、相手を思いやる気持ちや感謝の言葉を届ける、日本ならではの美しい風習として受け継がれています。

旬の味わい

立秋の頃に味わいたい、旬の食材
夏の暑さの中にも秋の気配が感じられる頃。季節の移ろいとともに、旬の味覚を楽しんでみませんか。

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■ くずきり
くずきりは、つるりとしたのどごしが魅力の夏を代表する和菓子です。透明感のある見た目とひんやりとした食感が、暑い季節に涼を感じさせてくれます。

本来は葛(くず)の根から採れる「本葛粉」を原料として作られますが、現在ではじゃがいもやさつまいものでんぷんを合わせて作られることも多くあります。

黒蜜やきな粉をかけて味わうほか、果物と合わせた甘味としても人気です。見た目にも涼やかなくずきりは、古くから夏のおもてなしや季節の和菓子として親しまれています。

■ 真蛸(まだこ)
真蛸(まだこ)は、夏に旬を迎える代表的な魚介のひとつです。歯ごたえのある食感と、噛むほどに広がる旨みが特徴で、日本では古くから親しまれています。

高たんぱくで低脂質なうえ、タウリンを含み、暑い季節の食卓にもぴったりの食材です。ゆでだこはもちろん、刺身、酢の物、たこ飯、たこ焼きなど、さまざまな料理で楽しむことができます。
旬ならではの風味と食感を味わえる、夏を代表する味覚のひとつです。

季節の花

夏から秋へ、季節をつなぐ花々
立秋の頃は、夏の花と秋の花が出会う季節。色鮮やかな花々が、季節の移ろいを感じさせてくれます。

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■ ほおづき
ほおづきは、夏を彩る代表的な植物のひとつです。提灯のようにふくらんだ鮮やかな橙色の実が特徴で、その美しい姿から古くから観賞用として親しまれてきました。

7月から8月にかけて見頃を迎え、各地で「ほおづき市」が開催されます。特に東京・浅草寺の「四万六千日(しまんろくせんにち)」に開かれるほおづき市は有名で、この日に参拝すると46,000日分のご利益があるといわれています。

また、ほおづきはお盆にご先祖様の霊が帰ってくる道しるべや提灯に見立てて飾る地域もあり、夏の風習とも深く結びついています。鮮やかな実は、日本の夏の風景を彩る風物詩として今も多くの人々に親しまれています。

■ 芙蓉(ふよう)
芙蓉は、夏から秋にかけて美しい花を咲かせるアオイ科の落葉低木です。直径10~15cmほどの大きな花をつけ、淡いピンクや白色のやさしい花びらが夏の庭を彩ります。

朝に咲いて夕方にはしぼむ「一日花」として知られ、そのはかなくも美しい姿は古くから和歌や俳句にも詠まれてきました。花言葉は「繊細な美」「しとやかな恋人」などです。

見頃は7月から9月頃。暑さの中でも涼やかな印象を与える芙蓉は、日本の夏から初秋を代表する花のひとつとして親しまれています。

■ ナデシコ
ナデシコは、可憐な花姿が美しい日本を代表する花のひとつです。細かく切れ込みの入った花びらが特徴で、淡いピンクや白、紫色の花を咲かせます。

「大和撫子(やまとなでしこ)」という言葉の由来にもなった花として知られ、古くから和歌や俳句にも詠まれてきました。見頃は6月から9月頃で、夏の野山や庭先をやさしく彩り、親しまれている花です。

■ オシロイバナ
オシロイバナは、夏の夕方になると花を咲かせることから、「夕化粧(ゆうげしょう)」とも呼ばれる植物です。赤や黄色、白、ピンクなど色鮮やかな花を咲かせ、異なる色が一株に咲くこともあります。

黒い種の中には白い粉が入っており、その粉がおしろい(白粉)に似ていることから「オシロイバナ」の名が付けられました。見頃は7月から10月頃で、夕暮れとともに花開く姿は、夏から秋にかけての風物詩として親しまれています。

72 Seasons 七十二候

七十二候気とは
七十二候とは、二十四節気の一つの節気をさらに三つに分けた暦で、一年を七十二の候に分けて表したものです。
およそ5日ごとに区切られ、自然の変化が伝わってくるような美しいコトバで表現されているのが特徴です。
例えば、花が咲く様子も、桃は「桃始笑(ももはじめてさく)」、桜は「桜始開(さくらはじめてひらく)」、牡丹は「牡丹華(ぼたんはなさく)」と表されます。
桃は笑い、桜は開き、牡丹は華やぐ。そんなコトバから、花々の姿や季節の彩りを思い浮かべることができます。
また、生き物たちの姿や、目には見えなくても少しずつ進む季節の気配を伝えるコトバも多く、七十二候を通して季節の移ろいを感じ取っていました。
初 候
次 候
末 候
to
涼風至 すずかぜいたる

秋をかんじる涼しい風が吹きはじめる頃

to
寒蝉鳴 ひぐらしなく

夏の終わりを迎え、ひぐらしが鳴きはじめる頃

to
蒙霧升降 ふかききりまとう

朝夕、白くて深い霧が立ちこめはじめる頃

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