冷え暦12ヶ月

積冷

冷えは積もる 降る雪の如く

積冷(しゃくれい) 冷えは積み重なる

5月という月

みどりさわやか

皐月 早苗月 五月雨月 菖蒲月

風薫る 柿若葉 五月空

5月の「冷え」のツボ

  • 手のポイントの場所
    手のポイント
    手首の曲がりジワに小指をおき、指幅3本そろえて人さし指があたっているところ、腕の幅の真ん中のところです。
  • 足のポイントの場所
    足のポイント
    足でグーをします。足の甲で足の親指と人差し指の付け根、両指の骨のあいだにできるへこみを押して痛みを感じるところです。

お灸ポイントの探し方

  • 1.へこみをさがす
  • 2.押すと軽い痛みのあるところ
  • 3.皮膚のカサつきもチェック

5月の冷え

5月は春から夏へと季節が変わる時期です。初夏の陽気によって、蒸し暑く感じる日も出てきました。この時期は体調をくずしやすい、と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

とくに、4月に新たな生活をスタートさせた方は、慣れないことも多く、気づかないうちに疲れやストレスをためています。

東洋医学では、精神的な緊張を「気が張る」と言います。「気が張り」続けると、膨らみすぎた風船がはじけて空気が抜けてしまうように、ちょっとしたきっかけでココロとカラダの張りがなくなってしまいます。

ココロとカラダの張りがなくなると、無気力になって動けない。頭痛やめまい、眠れないなど、さまざまな不調が出てきます。このような状態になりやすい時期がちょうど5月と重なるので「五月病」と言われています。

■5月の冷え対策
「気が張り」続けると、首から肩にかけての筋肉が縮んで「息がつまり」、呼吸も浅くなります。

ストレスフルな現代生活では、一年を通じ、いつでも「五月病」のような体調不良は起こります。日頃から「気を張ったら、気を抜く」習慣を身につけましょう。

お灸を生活に取り入れていただくと、適度な「息抜き」になりますし、温もりで「気の張り」がゆるみます。

5月は、お灸プラス「顔の運動」を取り入れてみましょう。

アスリートは、緊張が高まる試合前、まるで笑っているように、意識的に顔の筋肉を大きく動かしてココロとカラダの緊張をほぐすそうです。緊張がほぐれると温かくなるので、カラダの動きが良くなるのです。

おすすめ薬膳

OK食材
冷え症に良い食材 しょうが
しょうが 最も古くから使われてきた薬用食材。
しょうがはカラダを温めるなどさまざまな働きがあります。
薬膳では生の生姜と蒸して乾燥させた乾姜の2種類があります。
生の生姜は、体表の邪気を発散させ風邪を治す、胃腸の働きを高め消化を促進するなどの働きに優れており、乾姜は、カラダの内側を温めて頑固な冷えを解消する働きがあります。
現代栄養学では、乾姜の成分「ショウガオール」には、血管を拡張させ血行を促進し、全身を温める働きがあります。又冷えからくる肩コリや痛みにも効果が期待できます。
まだまだ寒い日もあるこの時期、しょうがをいろいろな料理に役立てて、冷えを解消しましょう
NG食材
酸化コレステロールが多く含まれる食材
酸化コレステロールが多く含まれる食材 血を汚し、血行を悪くします。
インスタントラーメンの麺、加工肉食品、長期保存の焼き菓子など。

監修:薬膳料理 阪口珠未(さかぐち すみ)

おすすめグッズ

冷えとりグッズ 腹巻パンツ

腹巻パンツ

すごしやすい季節を迎え、薄着の季節になりました。
でも、まだまだ肌寒い日もあります。
カラダの中でかくれていても意外に冷えているのがお腹まわり。
しめつけずに保温できる「腹巻パンツ」がお役立ちです。
素材はいろいろありますが、うすくてトップスにひびかない、あたたかくて機能的なものもあります。
薄着の季節の今だからこそ、お役に立つアイテム
ほんのり快適にあたためましょう。

季節のコラム

<5月>皐月(さつき)
皐月は、旧暦の5月の呼び名。
ちょうど田植え時とあって早苗を植える「早苗月」から転じたとも言われています。

5月になり日ざしは強く、風も爽やかになってきました。
5月の風は「風薫る」「薫風(くんぷう)」
いのちのエネルギーあふれる青葉若葉の上を渡ってくる風は、みずみずしくさわやか。
思わず深呼吸したくなる風。まさに「風薫る」というコトバがぴったりです。
かつて農作業や漁業にとって
風は、天候の変化を読む大切な役割を持っていました。
田仕事が始まる頃、恵みの雨の近いことを知らせてくれるのも風の変化であったりと、日々の暮らしの中で、風は常に意識されていたのです。

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