お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2019.09.27

ブログ

クサカゲロウ

mushi
カラダも透明の羽根も長いヒゲまでもがやわらかなうすみどり色のクサカゲロウが灯りを求めて、どこからか部屋に入ってきました。

照明の灯りには似合わない自然のやさしさにあふれたそのカラダの色は室内では異和感たっぷりの美しさです。

2センチにも満たない淡いうすみどりのカラダの色からクサカゲロウと呼ばれているのかと思っていたらなんと種類によってはカラダから臭いニオイを発するところからクサカゲロウの名となったという説もあります。

カゲロウときくといかにもはかなげで数日間しか生きることがないのが多いのに、この仲間にはカラダの色もうす茶色にして越冬するのもいるそうです。
どこまでも私たちのイメージを裏切るクサカゲロウ、その幼虫は大きなアゴを持つなかなかいかつい姿でアブラムシが大好物、一日に150匹以上も食べるそうで農家にとっては実に頼もしい助っ人。
「アブラムシ狩人」と呼ばれヨーロッパではすでに生物農薬として利用されているのです。
hana
そしてクサカゲロウの裏切りはまだまだつづきます。
そのタマゴは「うどんげの花」とも呼ばれるユニークなカタチ、インドで3000年に一度咲くといわれてる優曇華と呼ばれる幻の植物になぞらえて「うどんげの花」とも呼ばれているのです。

その華奢でたよりげな姿からは想像できないほどのさまざまな顔を持つクサカゴロウはいつしかどこかへ飛んでいきました。

ページの最初に戻る