お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2019.08.09

ブログ

かちわり氷

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今年101回目を迎える全国高校野球選手権大会が、連日真夏日がつづく甲子園で始まっています。

夏の高校野球といえば「かちわり氷」
雲ひとつなく、日陰もないカンカン照りと人いきれのスタンドはほんとうに炎熱の世界
甲子園名物のかちわり氷が生まれたのは今から60年前の1957年一口大の氷を袋の入れて売り出されたもので当時は5円、今はストローもついて200円
くだいただけの氷ですが甲子園特有の暑さでは味がついているジュースよりさっぱりして人気。そして袋ごと首にのせて熱中症対策に役立てる人もみかけます。
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このかちわり氷、六甲山糸の地下水をくみ上げ、2日間かててゆっくり凍らせることで水に溶け込んだ空気が抜け固く溶けにくい特製の氷なのです。

ビールは特製のクーラーボックスを背負った売り子さんが売るために冷えていますがかち氷はそのままで売られているためアルバイトの売り子さんは溶ける前に売るため声をからしています。
かちわりのかちは勝、わりは打ちくだくという、勝利の願いもこめたれた名前だとか。かつてPL学園が活躍した1980年代には一日に1万5000袋も売れたそうですが、近年ペットボトルの飲み物の登場で売り上げは以前ほどではないそうですが、今ではすっかり甲子園名物となってかちわり氷のロゴのTシャツやタオル、キーホルダーにまでなるほどの人気。
今年からこの溶けにくいかちわり氷を使ったかちわり生原酒まで生まれているそうです。
夏の甲子園のスタンドに足をはこぶとその暑さのために、ただの水を凍らせてただけのかちわり氷のおいしさがとてもよくわかるふしぎな名物なのです。

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