お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2021.12.10

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鬼ユズ


そのゴツゴツした皮のいかつい姿からかその名は、鬼ユズ、又の呼び名は獅子ユズ。
ユズ独得の皮の様子からしてまさにユズですが、なにしろのその大きさがはんぱではないのです。
グレープフルーツをもっと大きくした子玉スイカほどの大きさで重さも普通のユズ10個ほどもあります。
名前はユズですが、正確には文旦の仲間とか。
この鬼ユズ 生まれは中国で日本にはうんと早く奈良時代に伝えられたそうです。

鬼は邪気をはらうといわれるところから縁起物としてお正月に飾られることも多く、又その実の大きさから実入りがいいと千客万来を願うお店に飾られたりなどにも人気があるそうです。
鬼ユズはこうして食用というより観賞用とされることが多いようですが、奈良時代には果して、どういう扱いをされていたのかとても興味があります。
もちろんこの獅子ユズ食用にもなります。
味はさっぱりしていて酸味も少ないのですが、
切ってみると表皮と果実の間にある柑橘類特有の白いワタ状の層がかなり厚いために果実はさほど大きくありません。
ところがこの白いワタ状の層にはポリフェノールの一種である「ヘスペリジン」が多く含まれており、毛細血管の柔軟性を保つなど血流改善に効果があることがわかり、食用としても今、注目を集めています。
表皮と白いワタをそのままスライスして、砂糖水で煮詰め、鬼ユズピールにすると苦味も少なくおいしくいただけるそうです。

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