お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2022.08.19

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東大寺 南大門


奈良 東大寺は大仏さまのおわすお寺。
奈良の大仏さんと親しまれてきた盧舎那仏は、高さ15mもの座像で銅製の仏像として世界最大。
そして、その大仏さまのおわす金堂は創建当時、正面86m、高さ48mという壮大な建物でした。
天平時代からのいくたびの戦火や災害から何度もよみがえり、今の姿は江戸時代に再建されたもので、正面こそ57mとせまくなっていますが、それでもそのスケールは圧倒的な迫力です。

そしてその東大寺の正門にあたるのが南大門。
南大門もたびたびの戦火で焼失し、鎌倉時代に再建された門は、入母屋造、五間三戸二重門の造りで、高さ24m屋根裏まで届く18本の円柱で支えられ、いかにも大仏さまにふさわしい日本最大の門です。
この南大門の両側には、東大寺の仁王さんと親しまれてきた金剛力士像が、憤怒の形相で立っています。

金剛力士像は寺院の門などに安置されて仏法を守る仏さま、この金剛力士像も南部焼き打ちなどで焼失し、鎌倉時代の東大寺再建にあわせて仏師 運慶 快慶らの指導のもと、多くの仏師の手によってたった69日で再建されたと伝えされる鎌倉彫刻の代表作です。

高さ8mをこえ、胸幅も2m近い姿を一本の木ではなく、いくつものパーツを合わせた寄木造りで、約3000個もの部材によって構成されていることも69日はともかく完成までのスピードアップにつながっているのかもしれません。
金剛力士像は、大きく見開いた目の迫力ある形相、血管まで浮き出たたくましい筋肉でおおわれた力感あるその姿で今も仏法を守る役割を果たしているのです。

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