お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2019.03.01

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雛のつるし飾り

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この暖かさのまま、春になるわけではないといわれつづけているうちに早や2月も終り、今日は早や3月、暖冬で梅はもうすっかり満開。明後日は桃の節句です。

名古屋のホテルで大がかりな「雛のつるし飾り」が開かれ、話題を集めています。
ひろいスペースの天井をおおいつくすようにつるされたひな飾り。大きなものから掌に上にのるような小さなものまでぎっしり。その数はなんと一万点ともいわれる数です。名古屋近郊の町の趣味の会メンバーの手で一年がかりでつくられたのだとか。

雛のつるし飾りは、はじめての節句を迎える女の子の健やかな成長を願ってお母さんやおばあさんが、一針一針心をこめて縫いあげた気持ちのこもったひな飾りがそのルーツ。
宮廷貴族から始まり、武士階級を経て江戸末期になって一般的なものとなったひな祭、しかし雛人形は高価であったために手づくりのお雛さまで祝ったのがはじまりだそうです。

山形県、静岡県、そして福岡県が日本三大「雛のつるし飾り」の発祥の地とされ各地にひろがった風習。
ふくろう(不苦労)さる(厄がさる)花(花のようにかわいく)鶴・亀(長寿を願って)枕(寝る子は育つ)などなど、すべては女の子の幸せを願う気持ちをカタチにしたものというわけでその種類はとても多いのです。

今回の雛のつるし飾りに用いられた布は多くの人から寄せられた着物でつくられたものでいっそう、思いのこもった雛になったためか地元名古屋だけでなく、遠くからも訪れる人も多く連日にぎわっています。

一つ一つが手づくりで心のこもった雛のつるし飾りはそれだけ訪れる人の心にひびくのです。

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