お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2018.04.06

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花筏 哲学の道

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記録づくめのスピードで一気に春が訪れた日本列島、桜も連日の暖かい天候にあっという間につぼみがふくらみ、例年に比べ所によっては一週間も早く開花。例年、花の頃というのは冷えこんだり雨があったりの気候ですが、今年もそれもなく晴天つづきで桜は満開を迎え早や散っています。

京都桜の名所のひとつ、哲学の道は琵琶湖から送られてきた水の一部が琵琶湖疎水分線と呼ばれる水路で南禅寺から東山ぞいに、北に向かって流れながら水を供給していますが、その琵琶湖疎水分線ぞいの長さ1.5キロにわたって植えられた桜の並木で知られて、疎水の流れの上に枝を伸ばした桜の美しさで人気があります。
その哲学の道の桜もほとんど散ったのですが、疎水に散った桜が、哲学の道の北の端、銀閣寺を左に曲がったと
ころにある堰に流れついて、見事な光景になっています。
幅3メートルほどの疎水の川幅いっぱいに長さ50メートルにもわたって桜の花びらで埋めつくされているのです。
ニュースでは「見事な花筏が」と表現されてはいましたが、これは花筏というより花のじゅうたんの様な迫力のある美しさです。
俳句の季語に花筏は桜の花が水面に散り、水の流れにただよううちにひとかたまりになってあたかも筏のように流れている光景と説明されています。

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しかし、この疎水はずっと遠くまで花びらが幾重にも重なり、かなりの厚みに敷きつめたようになっている光景は桜のじゅうたんと表現したくなる迫力と美しさです。
枝をはなれた桜の花弁はどんどん色があせしなびてきますが、すぐに水に落ちたため花びらは美しさを保ったままなのです。
水からすぐあげて包丁で切って花のじゅうたんの断面が見たくなるような美しさです。
桜は散ってからという言葉がわかるような気がしました。

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