お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2021.04.16

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和コーン

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昨今、京都のあちこちで竹をこまかく編んだ、そのカタチの美しい三角コーンをよく見かけます。
町屋の格子にも犬矢来にも何の違和感なく、しっくりとけ込んで景観を守っているこの竹製の三角コーンは、和コーンとか竹製三角コーンカバーとか呼ばれています。

街中の道路の至るところで、駐車禁止とか工事中とかのために、置かれている赤いプラスチックのあの三角コーンに、細く割った竹を編んでつくったカバーをかぶせることで、三角コーンの役割を果たしつつ、周囲の美観も守るという、いかにも京都ならではのすぐれもの。
コーンとコーンの間をつなぐ黄色と黒のだんだらの横棒のカバーも同じように竹を編んでつくられています。

京都で創業100年の梱包資材などを扱う会社が開発したもので、国の重要伝統的建造物群保存地区になっている祇園あたりや世界遺産の二条城などだけでなく、美観を意識する町屋の前などでも見かけるようになってきました。
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三角コーンのコーンとは英語でcone、円錐のことで単にコーンとも呼ばれますが、そのカタチから三角コーンと呼ばれています。
この三角コーンは日本だけでなく世界でも、その色もカタチも同じようなものが多いようですが、さすがにこれにカバーをかける国はないようで、竹製の和コーンの前にしゃがみ込んでカメラを向ける外国人観光客も多いそうです。
そしてこの和コーンは、中に灯りを入れることで夜は又違った景観をつくり出すこともできるという、まさに観光都市京都ならではのツールなのです。

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