積冷(しゃくれい) 冷えは積み重なる
この時期は「実りの秋」でもあり、豊富な食べものに恵まれます。
秋の深まりとともにカラダは冬支度を始め、カラダを温める力を高めます。「カラダを温める力」とは、栄養分であるエネルギーを燃やして熱をつくる力のこと。
エネルギーが効率よく燃えるためには、栄養とともに、新鮮な空気、酸素が必要です。
そのため、空気が乾燥して、冷えてくる秋は呼吸器のケアが大切です。
■冬支度がスムーズに進まない原因は「お腹の冷え」です。
今年の夏は一段と暑かったですね。
エアコン生活とともに、例年以上に生もの、冷たい食べものをとられた方もいらっしゃると思います。
夏の間にためこんだ「冷え」が残っていたり、秋になってもあいかわらず生もの、冷たい食べものをとったりしていると、冷えが原因で空咳(からぜき)が出たり、痰(たん)がからまりやすくなったりします。いわゆる「秋風邪」です。
「秋風邪」は、咳がなかなかおさまらず苦しい思いをします。
■お灸で「冷え」を温めましょう
「積冷」とは、カラダの奥底に冷えが積もるように蓄積している状態のことです。
「冷え」が体調不良の原因になっている皆さま、冬支度のために、お灸でカラダを温めましょう。
朝、晩はめっきり涼しくなりました。
足許から冷えるという人が増えてきます。
この季節、保温性があり、履いている間半身浴をしているような効果があるといわれる「冷えとり靴下」がおすすめ
<10月>神無月(かんなづき)
日本中の神様が出雲に集合、神様が不在になるためとよくいわれます。
神無月の「無」は古くは「の」意味に使われており、神無月は「神の月」五穀を収穫し神様にささげて
感謝する月という意味なのです。
本格的な秋の深まりを告げる「もずの高鳴き」は秋の季語。
「キチ キチ キチ キイーッ」とよくひびくもずの鳴き声は、秋から冬にかけての自分の縄張り宣言なのです。
すずめ科の「もず」は、すずめより少し大きく可愛い姿ですが、鋭いくちばしと、がっしりした爪を持っており「小さな猛禽」とも呼ばれ、カエル、トカゲ、昆虫などを主食とする鳥なのです。
「もずの高鳴き七十五日」のことわざもあります。
もずの高鳴きを聞いて75日ごろには初霜がやってくるという雪国信州地方のいい伝えです。