冷え暦12ヶ月

積冷

冷えは積もる 降る雪の如く

積冷(しゃくれい) 冷えは積み重なる

10月という月

行く秋

神無月 時雨月 雷無月 秋日和

いわし雲 フーセンカズラ マスカット

10月の「冷え」のツボ

  • 手のポイントの場所
    手のポイント
    ヒジを曲げた時にできるシワに人さし指をおき、指幅3本。
    くすり指があたっているところです。
  • 足のポイントの場所
    足のポイント
    足の親指のつけ根にあるふくらみと、内くるぶしのななめ前にある骨のでっぱりのあいだで、もっともへこんでいるところです。

お灸ポイントの探し方

  • 1.へこみをさがす
  • 2.押すと軽い痛みのあるところ
  • 3.皮膚のカサつきもチェック

10月の冷え

この時期は「実りの秋」でもあり、豊富な食べものに恵まれます。

秋の深まりとともにカラダは冬支度を始め、カラダを温める力を高めます。「カラダを温める力」とは、栄養分であるエネルギーを燃やして熱をつくる力のこと。

エネルギーが効率よく燃えるためには、栄養とともに、新鮮な空気、酸素が必要です。
そのため、空気が乾燥して、冷えてくる秋は呼吸器のケアが大切です。

■冬支度がスムーズに進まない原因は「お腹の冷え」です。
今年の夏は一段と暑かったですね。
エアコン生活とともに、例年以上に生もの、冷たい食べものをとられた方もいらっしゃると思います。

夏の間にためこんだ「冷え」が残っていたり、秋になってもあいかわらず生もの、冷たい食べものをとったりしていると、冷えが原因で空咳(からぜき)が出たり、痰(たん)がからまりやすくなったりします。いわゆる「秋風邪」です。

「秋風邪」は、咳がなかなかおさまらず苦しい思いをします。

■お灸で「冷え」を温めましょう
「積冷」とは、カラダの奥底に冷えが積もるように蓄積している状態のことです。
「冷え」が体調不良の原因になっている皆さま、冬支度のために、お灸でカラダを温めましょう。

おすすめ薬膳

OK食材
冷え症に良い食材 かぼちゃ
かぼちゃ 冬至にかぼちゃを食べる習慣があります。
寒い季節に食べるのは薬膳からみても理にかなっています。
血行を促進してカラダを温める作用があり、冷え性の改善に効果があります。
胃腸の働きを高めて「気」を補う働きもあり疲労回復にも効果があります。
また、ビタミンEも豊富で毛細血管を広げ血流をよくする作用があります。
冷えの原因は「気」や「血」のめぐりがとどこおって起こるので、カラダの中からのケアも大切です。
種や種のまわりのワタの部分にも栄養が含まれているので、できるだけ捨てずに食べましょう。
NG食材
ごぼう・大根
ごぼう・大根 ごぼうは食べすぎるとカラダを冷やします。ごぼう茶も控えめに。
大根おろしは、食べすぎると冷えがすすみます。加熱したり、切り干し大根はOKです。

監修:薬膳料理 阪口珠未(さかぐち すみ)

おすすめグッズ

冷えとりグッズ 冷えとり靴下

冷えとり靴下

朝、晩はめっきり涼しくなりました。
足許から冷えるという人が増えてきます。
この季節、保温性があり、履いている間半身浴をしているような効果があるといわれる「冷えとり靴下」がおすすめ

季節のコラム

<10月>神無月(かんなづき)
日本中の神様が出雲に集合、神様が不在になるためとよくいわれます。
神無月の「無」は古くは「の」意味に使われており、神無月は「神の月」五穀を収穫し神様にささげて
感謝する月という意味なのです。

本格的な秋の深まりを告げる「もずの高鳴き」は秋の季語。
「キチ キチ キチ キイーッ」とよくひびくもずの鳴き声は、秋から冬にかけての自分の縄張り宣言なのです。
すずめ科の「もず」は、すずめより少し大きく可愛い姿ですが、鋭いくちばしと、がっしりした爪を持っており「小さな猛禽」とも呼ばれ、カエル、トカゲ、昆虫などを主食とする鳥なのです。

「もずの高鳴き七十五日」のことわざもあります。
もずの高鳴きを聞いて75日ごろには初霜がやってくるという雪国信州地方のいい伝えです。

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