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2018.06.01

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悠記斎田お田植まつり

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その姿の美しさから近江富士と呼ばれてきた三上山は近江平野のシンボルとして親しまれてきました。
三上山は山全体が御神体として、深い森が古代そのままに保たれている山。
そのふもとには、三上山をお祀りする近江きっての歴史を持つ御上神社があります。

悠記斎田お田植まつりはこの御上神社のすぐ近くにある悠記斎田記念田で毎年この時季に行われます。
悠記斎田とは天皇が即位した年の新穀を神さまにお供えして即位の報告をする最も大切な「大嘗祭」に使用される米をつくる田のこと。
昭和3年(1928)昭和天皇の即位にあたり、悠記斎田として現在の野洲市三上の田んぼがえらばれたことを記念に毎年続けられてきたのが悠記斎田お田植まつりなのです。
この日、三上山を望む記念田には昔ながらのすげ笠、緋ばかま、手甲 脚絆のそろいの衣裳をつけた地元の人をはじめ、公募でえらばれた人が集まります。
式典につづいて、田をかこむ畦には大鼓と歌にあわせて踊り手が踊るなか、奉納された早苗が植え手によって、斎田に植えられます。
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滋賀県は千年をこえ、40数回にわたって悠記斎田としてえらばれてきたという歴史があります。
水に恵まれた近江平野は古くから国内有数の米どころとして、日本の米づくり文化が今も地域のしくみとして、伝えられているところなのです。
初夏の日ざしの中、くっきりうかぶ三上山を背景にくりひろげられる悠記斎田田植まつりは近江平野に夏の訪れを知らせる行事なのです。

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