お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2022.08.05

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沈下橋


日本最古の清流ともいわれる四万十川は全長196キロ、四国最長の川です。
この四万十川に欠かせないのが沈下橋。

高知県の不入山に源流を持ち、深い山あいをたどるように地形にあわせてくねくねとを曲がりながら、太平洋に注ぐ四万十川は本流に1個のダムもないところから、その流れの美しさは別格。
その四万十川には、本流支流にあわせて48もの沈下橋がかけられています。

沈下橋とは、その字の通りわざと橋脚をひくくして、橋につきものの欄干をなくしたユニークな構造の橋、川が増水するとすっぽり水中に沈むことで水の抵抗をうけにくくし、又欄干がないために流木などが引っかかり、川をせき止めたりしないようになっています。

四万十川流域は有名な台風の通過コースにあたり、又深い山につつまれていて、しばしば増水することから生まれた沈下橋は、自然に逆らうのではなく、あるがままに自然を受けとめ、自然と折りあいをつけてきた四万十川流域の生活スタイルから生まれてきたのです。

四万十川流域は山が川岸まで連なっているために、平地が限られ、山あいの小さな集落が四万十川の両側に点在しており、橋は増水のたびに流されるため、かつては生活の足は船でした。
昭和に入りコンクリート造りの沈下橋がかけられ、やがて流域にどんどん増え、今では48もの橋が川岸の集落を結んでいるのです。

今、カヌー、リフティングなど流域のあちこちでアウトドアが楽しめる四万十川は、かつての生活の川から今、大きく姿を変え、端正な美しさの沈下橋は、四万十川の景観には欠かせないものとなっているのです。

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