お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2020.11.13

ブログ

時雨のたびに

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京の時雨は紅葉のたより
北山から比叡山から愛宕さんからかけ降りてくるようにやってくる時雨のたびに樹々は色づき、その色を濃くしていきます。

ニュースの「紅葉だより」に押されるように色づきはじめた嵐山から見上げる愛宕山は、今日も朝からもう何度も時雨につつまれ、そのたびに空は、すっかり雲におおわれてパラパラと冷たい雨が落ちてきます。
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そして時雨の字の通りすぐに雲は切れて青空に。そのくり返しがこの季節の京都の天気なのです。
そして「一雨一度」コトバほどでもありませんが時雨のたびに、気候は少しづつ冷え込んで冬が深まっていくのです。
一日に何度も時雨にかすみ、雲の中に姿を消す愛宕山は京都の西北にそびえる標高924mの山。
山頂近くには火伏せの神を祀る愛宕神社があります。
この愛宕山の「火迺要慎(ひのようじん)」の大きな文字のお札は、京都では火を使うお店だけでなく一般のお家の台所にも必ずといっていいほど貼ってあるのをよく見かけます。

長い歴史の中でたびたびの大火に見舞われた京都では、火に対する特別の注意をはらう習慣が受けつがれているのです。
そのひとつが「火迺要慎」のお札。
そのためもあって京都の人は、火伏せの神さまを祀る愛宕神社と愛宕山に畏敬の念と親しみをこめて愛宕さんと呼ぶ、特別の山なのです。

毎日のようにニュースは初雪の便りが伝えされている一方で、暖かい日もやってきて、カラダははげしい寒暖のくり返しにとまどっています。

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