お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2018.06.22

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タイザンボクの花

taizan久しぶりの五月晴れ。いかにも夏の訪れが近いことをおもわせる明るい光の中に誇らしげに白く大きな花をつけるタイザンボクは高さ20メートルにもなる堂々とした樹姿が特徴。
その白い花はいわゆる花のイメージと違ってひときわ大きく、20センチをこえることもあります。
巨大なスプーンをあわせたようなとも形容される、厚みのある花弁が重なりあう姿はとても美しく造形的、その花ことばは「壮麗」そして「前途洋々」と堂々としています。そしてその香りは香水の原料にもなっているのです。

タイザンボクの名前は、その姿から中国の名山である泰山にちなんで日本で名づけられました。
そのためタイザンボクはしばしば中国から伝えられた花のように思われがちですが、なんとその原産地はアメリカの東南部、明治の始め日本に伝えられたのです。

タイザンボクのアメリカでの名前はマグノリア、アメリカ南部のミシシッピーやルイジアナの州花にもなっているほどのアメリカ南東部の緑豊かな風景にぴったりの花なのです。
名画「風と共に去りぬ」の舞台ともなった邸宅の庭にはタイザンボクが白い花をつけていたそうです。

そして、「風と共に去りぬ」は宝塚歌劇団でもたびたび上演されてきたヒット作品、その主題歌である「君はマグノリアの花の如く」は今も大切に歌いつがれています。
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タイザンボクの花はあまりにも巨木になるためその花が高いところで咲くため、なかなか花をアップで見ることはできませんが、白といってもくちなしの白のように真っ白ではなく少しクリームっぽい色がいかにも夏らしさが感じられる花なのです。

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