お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2019.09.06

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ジャパンブルー

sky_bule9月に入りようやく天候も少し落ちつきはじめ、日によってはスコーンと青く晴れ上った秋の空も見られるようになってきました。

一年のうちで空の青さがいちばん濃くなるのは秋だそうですが、それは夏の間 日本列島を支配していた太平洋高気圧に替わって、大陸の高気圧が日本の上空に張り出してくるため。

夏の太平洋高気圧は海を渡ってくるため空気中に水蒸気をたくさん含んでいるのに対し、秋にやって来る大陸からの高気圧は乾燥しているために空が高く澄んで青く見えるのです。

ところで日本人が好きな色というのは青だと良く言いわれますが,2020東京オリンピックのロゴマークの色も「ジャパンブルー」です。

このジャパンブルーのコトバの始まりは明治に来日した英国の化学者アトキンソンが当時街中にあふれていた藍染めのきものに始まって、のれんや半てんなど藍染めの多さとその美しさを「ジャパンブルー」と紹介したのがそのルーツなのです。

飛鳥時代にもう始まっていたとされる藍染めは正倉院御物の中にもいくつも残っているほどその歴史は古いのですが、鎌倉時代頃から 武士が鎧の下に着たのも藍染めでした。
藍には、消炎 下毒 血止め 虫除けなどの効果があるとされ、藍色はいつしか勝色とも呼ばれるほど人気があったのです。

サッカーの日本代表の愛称の「サムライブルー」は「誇り高く、フェアに勝利への強い思いをこめて戦う」ことをこめて名づけられました。
サムライブルーのユニフォームには戦国時代愛用した藍染めを勝色と呼んだ武士の誇りと勝利への強い心が受け継がれているのです。

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