お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2017.11.03

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亥の子餅

inoko
亥の子餅は旧暦10月の「亥の子のお祝い」に使われるお餅。今年の亥の子は11月8日。
イノシシの赤ちゃんのかわいさをかたちにしたもので、この時期だけに登場する期間限定のお菓子です。
亥の子というのは十二支を各月にあてはめていくと、ちょうど旧暦の10月が亥の月にあたります。

その10月の最初の亥の日が「亥の子のお祝い」。古代中国では、この亥の月、亥の日、亥の刻に殻類をつき込んだ餅をついて食べると無病息災、子孫繁栄がかなうという行事がおこなわれていたのが、日本には平安時代に伝えられ、宮中で「玄猪の儀」として行われてきました。
源氏物語の中にも亥の子餅が登場するほど宮中ではつづいていた亥の子のお祝い、やがて江戸時代には西日本を中心に一般でも行われるようになりました。

なかでも農家では亥の子の神さまは、田の神様。春に山を降りてきて田んぼを守り、収穫が終わったのを見届け、山に帰られる神さまにとれたばかりの新米にさまざまな殻類をつき込んだ餅をついて感謝のしるしとするお祭りだったのです。

ちょうど朝夕の寒さが感じられる亥の子には、京都では暖房器具を出して冬にそなえる習慣もあります。
そしてお茶の世界では大切な「炉開き」の日です。夏の間使っていた風炉を片付けて、炉に替え、炭も大きく組んで大窯をかけ、お湯をわかすととも部屋をあたためるように変わります。
この「炉開き」に用いられるのも亥の子餅。
亥の子餅はこのきわめて短い期間にだけつくられるお菓子ですが、京の日々の暮らしにしっかり根を降ろしたお菓子なのです。

11月に入って、急に寒さが感じられるようになってきました。
おでかけの時は天気予報に注意をおすすめします。
そして寒いと思う日は、足の三陰交に火を使わないお灸太陽を。足許はずっとポカポカがつづきます。

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