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2024.03.27
Instagram お灸のある暮らし「芭蕉の旅の筆記用具」をアップしました。
芭蕉の旅の筆記用具
1.
『奥の細道』の旅の前に
「三里に灸すゆるより・・・」と
もぐさでお灸をし、体調をととのえ
2.
「行く春や鳥啼き(なき)魚の目は泪(なみだ)」この句を旅立ちの句として、
『奥の細道』の旅をスタートさせた松尾芭蕉にとって「矢立(やたて)」は欠かせない旅の道具でした。
3.
「矢立」とは、江戸時代の旅のために生まれた、筆と墨がセットになった携帯用の筆記用具のこと。
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本来、墨は筆を使うときに硯でするものでした。
しかし江戸時代、庶民の旅がブームになると、筆や墨が旅先でもすぐ使えるようにすることが、必要になってきました。
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そこで登場したのが「もぐさ」
6.
「もぐさ」は、墨をたっぷり含むことができるため、「もぐさ」に墨を含ませ墨つぼに入れておくと墨は乾燥せず又こぼれることもありません。
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そして、この墨つぼと筆入れが一体になった「矢立」が生まれたのです。
8.
「矢立」によって、芭蕉の心をとらえた旅の情景もその時その場で書きとめられ、世紀の俳諧(はいかい)紀行文『奥の細道』の完成につながったのです。
9.
よもぎの葉の綿毛から生まれた「もぐさ」は、お灸だけでなくさまざまな暮らしの場で役に立ってきました。
「矢立」もそのひとつだったのです。
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