ツボ二十四節気


二十四節気は、飛鳥時代 旧暦とともに中国から伝えられました。
古代中国では、月の満ち欠けをもとにした太陰暦が使われていました。しかしこの太陰暦は、太陽の動きと無関係だったので季節の動きとの間にズレが生じるために、太陽の動きも加味した太陰太陽暦と呼ばれるようになりました。しかし、季節の動きをもとにする農作業などには、まだ使いづらいということで生れたのが二十四節気なのです。
地球が太陽のまわりを公転する360度を24等分した15度づつの節目で秋分もそのひとつ。
秋分の日は「先祖をうやまい、なくなった人をしのぶ日」として祝日となっていますが、正確にはその日は固定されていません。
日本には16日ある祝日のなかで、秋分と春分は太陽の動きをもとにするため、前年の2月1月に国文天文台から発表される「秋分日」が、その日になるという世界でもめずらしい祝日なのです。
うるう年でもある今年は、22日が秋分の日です。
筋肉は脳からの指令を受け取って伸び縮みします。足の筋肉もどれくらい伸びているか、縮んでいるかを筋肉から脳へ信号を送り、伸び縮みのバランスをとっています。スポーツで大量の汗をかき、塩分・ミネラル不足になるとか、冷えて血行不良で筋肉が緊張をつづけるとか、加齢で新陳代謝の低下、筋肉量の不足などでふくらはぎの筋肉センサーから脳への信号がうまく伝わらず、伸び縮みの調節ができなくなっておこるのが「足がつる」「こむら返り」です。
つづきを読む東洋医学では「肝は筋を支配する」という言葉があり、筋肉の働きをコントロールするのは「肝」の役割。
激しい運動などで血液を全身に供給しつづけ「肝」にたくわえた血液が不足したり、ストレスによって「肝」の働きに過剰な負荷がかかりつづけると、筋肉に異常がおこります。手足のしびれやけいれん、足がつるなどは、筋肉のスムーズな機能をコントロールしている「肝」の異常といえるのです。
また、全身に血液を循環させるのは心臓 ですが、東洋医学では血液をたくわえ、全身の血液量を調節するのは「肝」の役割です。心臓と「肝」が正常に働いて全身に十分な血液がめぐることで、カラダはスムーズに動きつづけるのです。
この時期、足のふくらはぎがよく引きつるのは、涼しくなった頃に出てくる夏のつかれが原因です。夏の暑さの中、フル回転で働いていた心臓のつかれが「肝」の機能低下とともに第2の心臓といわれているふくらはぎに反映され、異常がおこりやすくなると考えられています。
監修:せんねん灸お灸ルーム 鍼灸師
[ 秋分のツボ ] 足のつかれ、足がつる時に

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ツボ二十四節気 一覧

小満のツボ
歯ぐきのはれに温溜(おんる)

立夏のツボ
五月病に関元(かんげん)

穀雨のツボ
足のだるさに然谷(ねんこく)

清明のツボ
にきび・吹出物に曲池(きょくち)

春分のツボ
首コリに崑崙(こんろん)

啓蟄のツボ
目のつかれに太衝(たいしょう)

雨水のツボ
花粉症に厲兌(れいだ)

立春のツボ
便秘に天枢(てんすう)

大寒のツボ
こむらがえりに承山(しょうざん)

小寒のツボ
食あたりに裏内庭(うらないてい)

冬至のツボ
胃もたれ・胸やけに大陵(だいりょう)

大雪のツボ
腰の痛みに然谷(ねんこく)

小雪のツボ
冬風邪に魚際(ぎょさい)

立冬のツボ
冬の冷え・むくみに太渓(たいけい)

霜降のツボ
太りやすい時に三陰交(さんいんこう)

寒露のツボ
ひざの痛みに陰陵泉(いんりょうせん)

秋分のツボ
足のつかれ、足がつる時に承山(しょうざん)

白露のツボ
せきに尺沢(しゃくたく)

処暑のツボ
秋の肌あれに曲池(きょくち)

立秋のツボ
季節の変り目におこるめまいに中渚(ちゅうしょ)

大暑のツボ
食欲不振・食あたりに裏内庭(うらないてい)

小暑のツボ
夏のむくみ、冷えに大都(だいと)・太白(たいはく)

夏至のツボ
夏風邪に中脘(ちゅうかん)

芒種のツボ
下痢に足三里(あしさんり)