ツボ二十四節気


春分が近づくに従って急激に気温が上昇して、桜のツボミもふくらんでいます。
春分にはもうひとつ「彼岸」という呼び名があります。
季節の移り変りをあらわすコトバには二十四節気がありますが、こちらは中国で農作業のために生まれたため、
日本でそれを補うために雑節と呼んで節分、彼岸、八十八夜、入梅、二百十日などがもうけられたもので彼岸もそのひとつ。
春分を春の彼岸、秋分を秋の彼岸と呼んでいます。
彼岸とは仏教用語で、太陽が真西に沈む春分と秋分は極楽浄土があるとされる西の彼方に最も近づける日といわれ、
この日を中心とした一週間を彼岸と呼び、極楽浄土をめざすための修行の期間とし
あわせてご先祖さまに感謝をあらわすためにお墓参りをする習慣が生まれたのです。
お彼岸が終わるといよいよ日本列島は
桜一色に染まり、本格的な春に突入します。
近年新しいライフスタイルが定着したために、ヒトのカラダにも異変がおこっています。
急増している首コリはパソコン、スマートフォンの普及で長時間のうつむき姿勢と、光が強い小さな画面を見つづけることでおこる目のストレスが原因で筋肉が緊張し血行不良がおこります。その結果、筋肉の中に疲労物質でもある乳酸がたまり、コリが発生するのです。
首には狭い範囲に太い動脈や多くの神経が通っているため、首コリは強いチカラでもんだり叩いたりは厳禁なのです。
数十年前まで首コリは肩コリの中に含まれていたのですが、パソコンやスマートフォンの普及でほとんどの人が一日数時間も前かがみ姿勢をつづけるために、本来伸び縮みしない小さな筋肉が集まって支えている首へのダメージがクローズアップされた結果なのです。
東洋医学では、ヒトのカラダには頭の先から足の先、皮膚の表面から内臓まで、いたるところにはり巡らされ、カラダの働きをコントロールしている経絡(けいらく)と言われるネットワークがあるとしています。代表的な経絡(14本)はすべて首を通っていますので、首から離れたところの不調であっても首コリの原因となることがよくあります。
デスクワーク、パソコン、スマートフォン、読書など座り姿勢が長くつづいたり、立つ、歩く、走るなどがつづいて足の筋肉が疲労すると、ふくらはぎの血行にとどこおこりがおこり、ふくらはぎが固くなります。その結果、血管を圧迫し全身の筋肉がこわばるようになりますが、とくに経絡が集中する首コリが顕著です。 この状態がすすむと、背中から首すじ後ろ、後頭部へかけての緊張が原因となる頭痛(緊張性頭痛)がおこることがあります。
足くびにある「崑崙」のツボへお灸をすえると、ふくらはぎだけでなく全身の血行をよくして緊張をやわらげ、気になる首コリをラクにしてくれます。
[ 春分のツボ ] 首コリに

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ツボ二十四節気 一覧

夏至のツボ
夏風邪に中脘(ちゅうかん)

芒種のツボ
下痢に足三里(あしさんり)

小満のツボ
歯ぐきのはれに温溜(おんる)

立夏のツボ
五月病に関元(かんげん)

穀雨のツボ
足のだるさに然谷(ねんこく)

清明のツボ
にきび・吹出物に曲池(きょくち)

春分のツボ
首コリに崑崙(こんろん)

啓蟄のツボ
目のつかれに太衝(たいしょう)

雨水のツボ
花粉症に厲兌(れいだ)

立春のツボ
便秘に天枢(てんすう)

大寒のツボ
こむらがえりに承山(しょうざん)

小寒のツボ
食あたりに裏内庭(うらないてい)

冬至のツボ
胃もたれ・胸やけに大陵(だいりょう)

大雪のツボ
腰の痛みに然谷(ねんこく)

小雪のツボ
冬風邪に魚際(ぎょさい)

立冬のツボ
冬の冷え・むくみに太渓(たいけい)

霜降のツボ
太りやすい時に三陰交(さんいんこう)

寒露のツボ
ひざの痛みに陰陵泉(いんりょうせん)

秋分のツボ
足のつかれ、足がつる時に承山(しょうざん)

白露のツボ
せきに尺沢(しゃくたく)

処暑のツボ
秋の肌あれに曲池(きょくち)

立秋のツボ
季節の変り目におこるめまいに中渚(ちゅうしょ)

大暑のツボ
食欲不振・食あたりに裏内庭(うらないてい)

小暑のツボ
夏のむくみ、冷えに大都(だいと)・太白(たいはく)