ツボ二十四節気


日本の夏の風物詩 高校野球の中止と並んで祇園祭も今年、鉾は立ちません。
平安時代 疫病退散を願ってはじまり、1150年もの歴史を重ねてきた祇園祭。
世界中で猛威をふるうコロナの年だからこそ、中止すべきではないとの意見もありましたが、山鉾行事というのは「神賑わい」としての一面もあり、多くの人々が集まることは「三密」につながるということで祇園祭は、74年ぶりに中止。疫病退散のための神事のみとなり今年の京都は鉾も立たず、巡行もない夏を迎えます。
祇園祭で梅雨は終わるとされてきたその京都の夏。まもなく梅雨明け特有のカッと照りつける晴天がやってきます。
どこまでも青く深い紺碧というコトバがぴったりの夏空の色をあわらすコトバは空色ですが、かつては天色というコトバも使われていました。天の色、どこまでもつづく奥の深い青色をあらわすコトバとしてはぴったりのコトバのような気がします。
ちなみに中国では、空色は天藍です。
冷たい飲みもの、食べものが恋しい夏の暮らし。しかし冷房のために私たちのカラダは必要以上に冷え、胃腸の働きも低下して温かい血液がめぐりません。
その結果、余分な水分がとどこおり夏の「むくみ」や「冷え」を引きおこします。
日本の夏の特徴は、高温多湿。
夏、冷たい飲みものや食べものを多くとると、消化器の調子が低下します。
すると水分の吸収がとどこおり、「むくみ」やすくなります。夏の「むくみ」の特徴は、カラダの外側同様、体内でも湿気によるジメジメが症状を引きおこすのです。
又、かいた汗が冷房で急に冷やされたり、長時間冷房にあたっていたりすると、カラダの「むくみ」と「冷え」が進行して、カラダが重い、だるい、節々が痛む、頭痛やめまいなどに悩まされることになります。
このように「むくみ」と「冷え」が進行して、体調不良を引きおこすカラダの湿気を「湿邪(しつじゃ)」と言います。
「湿邪」を予防し、快適に夏を過ごすために、「むくみ」と「冷え」はその日のうちにお灸で解消するのがおすすめです。
監修:せんねん灸お灸ルーム 鍼灸師
[ 小暑のツボ ] 夏のむくみ、冷えに

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ツボ二十四節気 一覧

小満のツボ
歯ぐきのはれに温溜(おんる)

立夏のツボ
五月病に関元(かんげん)

穀雨のツボ
足のだるさに然谷(ねんこく)

清明のツボ
にきび・吹出物に曲池(きょくち)

春分のツボ
首コリに崑崙(こんろん)

啓蟄のツボ
目のつかれに太衝(たいしょう)

雨水のツボ
花粉症に厲兌(れいだ)

立春のツボ
便秘に天枢(てんすう)

大寒のツボ
こむらがえりに承山(しょうざん)

小寒のツボ
食あたりに裏内庭(うらないてい)

冬至のツボ
胃もたれ・胸やけに大陵(だいりょう)

大雪のツボ
腰の痛みに然谷(ねんこく)

小雪のツボ
冬風邪に魚際(ぎょさい)

立冬のツボ
冬の冷え・むくみに太渓(たいけい)

霜降のツボ
太りやすい時に三陰交(さんいんこう)

寒露のツボ
ひざの痛みに陰陵泉(いんりょうせん)

秋分のツボ
足のつかれ、足がつる時に承山(しょうざん)

白露のツボ
せきに尺沢(しゃくたく)

処暑のツボ
秋の肌あれに曲池(きょくち)

立秋のツボ
季節の変り目におこるめまいに中渚(ちゅうしょ)

大暑のツボ
食欲不振・食あたりに裏内庭(うらないてい)

小暑のツボ
夏のむくみ、冷えに大都(だいと)・太白(たいはく)

夏至のツボ
夏風邪に中脘(ちゅうかん)

芒種のツボ
下痢に足三里(あしさんり)