ツボ二十四節気


「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」
古書にはこう説明されている大暑。
二十四節気では、深まりゆく寒さには小雪 大雪そして小寒 大寒と文字を重ねてそのきびしさを表現したように、夏の暑さも小暑につづいて大暑。
いよいよ夏の暑さはピーク。
数日前までほとんどきこえなかったセミの声が梅雨明けを待っていたかにようにきこえはじめました。
夜明けとともに、あちらからもこちらからも波のように重なりあってきこえてくるセミシグレもまさにピークです。
それにしてもセミがすごいのは何年間も地中で幼虫期を送ってきたにもかかわらず、気まぐれ気候をきちんと読みきり今日から夏というその日に、いっせいに地上に顔を出し、羽化する、セミの能力にはただただおどろくばかりです。
夜明けの夏の日ざしの中で、今朝、羽化したばかりの空蝉が美しいアメ色に光っています。
大暑はちょうど夏の土用とも重なり、蒸し暑さは今がピーク。その上クーラーで冷えたカラダに冷たい飲みもの、食べもので胃腸は悲鳴をあげ、カラダを動かすエネルギーがつくれなくなり、胃腸の働きはさらに低下します。
つづきを読む夏の土用は立秋の前の18日間をいい、ちょうど大暑と重なります。東洋医学では、土用の「土」とは食べたものから栄養を吸収して血液をつくるなど、生命エネルギーを養う機能全般を指します。そして土用というのは夏だけでなく立冬、立春、立夏の前にもあり四季の変り目にくずれがちな体調をととのえる期間として注意をうながしてきました。
高温多湿の夏をスムーズに乗り切るために、カラダは大量の熱やエネルギーを必要とし、その熱やエネルギーを生み出す胃腸をはじめとする消化機能をうけもつ「脾」の働きはピークがつづきます。だから夏の土用には日々の生活の中で暴飲暴食などをつつしむようにとの警告でもあるのです。
ところで足裏を見たことがありますか?
足裏は内臓の状態、特に胃や腸、肝臓など消化器の状態をよく反映しています。
足裏の肌の潤いやハリがなくなり、シワが多くなる。タコやウオノメができるようになるなど、足裏の肌トラブルが出てくると、消化器の不調のサインなのです。
監修:せんねん灸お灸ルーム 鍼灸師
[ 大暑のツボ ] 食欲不振・食あたりに

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ツボ二十四節気 一覧

夏至のツボ
夏風邪に中脘(ちゅうかん)

芒種のツボ
下痢に足三里(あしさんり)

小満のツボ
歯ぐきのはれに温溜(おんる)

立夏のツボ
五月病に関元(かんげん)

穀雨のツボ
足のだるさに然谷(ねんこく)

清明のツボ
にきび・吹出物に曲池(きょくち)

春分のツボ
首コリに崑崙(こんろん)

啓蟄のツボ
目のつかれに太衝(たいしょう)

雨水のツボ
花粉症に厲兌(れいだ)

立春のツボ
便秘に天枢(てんすう)

大寒のツボ
こむらがえりに承山(しょうざん)

小寒のツボ
食あたりに裏内庭(うらないてい)

冬至のツボ
胃もたれ・胸やけに大陵(だいりょう)

大雪のツボ
腰の痛みに然谷(ねんこく)

小雪のツボ
冬風邪に魚際(ぎょさい)

立冬のツボ
冬の冷え・むくみに太渓(たいけい)

霜降のツボ
太りやすい時に三陰交(さんいんこう)

寒露のツボ
ひざの痛みに陰陵泉(いんりょうせん)

秋分のツボ
足のつかれ、足がつる時に承山(しょうざん)

白露のツボ
せきに尺沢(しゃくたく)

処暑のツボ
秋の肌あれに曲池(きょくち)

立秋のツボ
季節の変り目におこるめまいに中渚(ちゅうしょ)

大暑のツボ
食欲不振・食あたりに裏内庭(うらないてい)

小暑のツボ
夏のむくみ、冷えに大都(だいと)・太白(たいはく)