
白露はくろ
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self care 季節の養生
point of season 白露の一点
explanatory video 鍼灸学博士 伊藤先生が語る白露の養生
季節は二十四節気の「白露」へ。
「白露」は朝夕の涼しさとともに露が宿り、夏から秋へと移ろう季節です。
東洋医学では、この時期の寒暖差と乾燥が、呼吸やバリア機能を司る「肺(はい)」に負担をかけ、体調の変化や肌の乾燥を招きやすくなるとされています。
また、心とカラダはつながっているという「心身一如」の考えから、秋は「悲しみ」や「憂い」を感じやすく、それが心身のバランスに影響を与えるとも考えられています。
こうした停滞を防ぐには、意識的にカラダを動かし、健やかなリズムを保つことが大切です。
爽やかな秋晴れの下での散歩やカラダの軸を意識した運動を取り入れることで、全身の巡りが整い、心も前向きな状態へと導かれます。
白露は外側の乾燥と内面の変化が重なりやすい繊細な時期だからこそ、まずはカラダという “器”を丁寧に整え、しなやかな強さを育んでいきましょう。
- 養生とは
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養生とは、東洋医学における健康習慣です。
「生命を養う」ためには、季節の変化に対応することが大切。四季折々の変化があるならば、そこで暮らす人のカラダや心も変化するはず。その時期ごとにふさわしい生活習慣や食習慣を心がけることが何より大切だと考えられます。
それにはまず、身のまわりにある自然を観察すること。季節の変化に気づき、時候に合うものを取り入れ、心身ともに健やかに、暮らすことこそが養生そのものだと考えられています。
監修
監修
伊藤 和憲 先生鍼灸学博士
明治国際医療大学鍼灸学部
鍼灸学科 教授 続きを読む

専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。 著書『今日からはじめる養生学』はじめ、 痛みに関する専門書多数執筆。
self care 季節を楽しむ
白露はくろ
日中の暑さが残りつつも、朝夕に涼しい風が吹きはじめる時期
- 二十四節気とは
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一年を二十四に分けて季節の移り変わりを表した暦が二十四節気です。
農作業などで季節を知ることが重要だった昔の人々は、太陽の動きに合わせて季節を区分し、四季折々の自然の情景を漢字二文字で表しました。
昼の時間が最も長くなる「夏至」、最も短くなる「冬至」、昼と夜の長さがほとんど同じになる「春分」と「秋分」は、それぞれの季節の大切な節目です。
また、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」は四つの季節の始まりを表し、「四立(しりゅう)」と呼ばれ重要な季節の節目とされています。
二十四節気をよりどころに季節の変化を感じ取り、日々の暮らしに取り入れましょう。
Seasonal Handiwork 季節の手仕事

- 重陽の節句に思いを馳せて
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九月九日は「重陽の節句」。
「菊の節句」とも呼ばれる、五節句のひとつです。
古く中国では、奇数を縁起のよい「陽」の数とし、その中でも最も大きな「9」が重なる九月九日を「重陽」と呼びました。
続きを読む一方で、陽の気が重なりすぎることを恐れ、邪気を払い、災いを避けるための行事が行われるようになったともいわれています。
日本にも古くから伝わり、今では無病息災や長寿を願う節句として親しまれています。
菊を飾ったり、菊の花びらを浮かべた「菊酒」を楽しんだり
今回は、食用菊をあしらった「菊の花寿司」をつくりました。
おうちで楽しむ日本の行事、古くから受け継がれてきた重陽の節句に思いを馳せてみませんか。
seasonal signs 季節のサイン
seasonal tradition 季節のならわし

- 季節のならわし
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秋の気配が深まる白露。
重陽の節句や二日灸、彼岸入りなど、秋を彩る風習や行事が続きます。
それぞれに込められた意味や由来をのぞいてみませんか。
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■重陽の節句(ちょうようのせっく)
9月9日は、五節句のひとつ「重陽の節句」です。
古くから奇数は縁起のよい陽の数とされ、その中でも最も大きな9が重なることから「重陽」と呼ばれるようになりました。
菊が美しく咲く季節にあたることから、「菊の節句」とも呼ばれています。菊を眺めたり飾ったりするほか、菊の花びらを浮かべた菊酒を味わい、長寿や無病息災を願いました。
また、重陽の前夜、菊の花にそっと綿をかぶせ、翌朝、朝露と菊の香りを含んだ綿で身体をぬぐう風習がありました。「菊の着せ綿」と呼ばれる宮中の風習で、一年を健やかに過ごせるよう願ったといわれています。
菊を楽しみながら、健やかな暮らしと長寿を願う、秋ならではの節句です。
■二日灸(ふつかきゅう)
二日灸とは、旧暦の2月2日と8月2日にお灸をすえる、昔ながらの風習です。旧暦の8月2日は、現在の暦では9月にあたります。
江戸時代には広く知られ、この日にお灸をすえると「普段より効き目がある」「無病息災で過ごせる」といわれ、人々は健康を願ってお灸をすえていました。
江戸時代の年中行事をまとめた『諸國圖會年中行事大成』にも二日灸についての記述があり、当時の暮らしにお灸が根づいていたことがうかがえます。
無事夏をのりこえた私たちのカラダも秋を迎える準備をはじめています。夏から秋へ季節の変わり目に行われた二日灸は、カラダをいたわり、健やかに過ごすための昔ながらの養生のひとつでした。
■彼岸入り
秋のお彼岸は、秋分の日を「中日」として前後3日間、合わせて7日間のこと。その最初の日を「彼岸入り」と呼びます。
お彼岸は春と秋の年2回あり、それぞれ「春彼岸」「秋彼岸」と呼ばれています。お墓参りをしてご先祖を供養したり、仏壇をきれいにして花や食べ物をお供えします。春にはぼたもち、秋にはおはぎを供えます。
中日となる秋分の頃は、昼と夜の長さがほぼ同じになる頃。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、厳しい暑さも少しずつやわらぎ、秋の深まりを感じる季節です。
■敬老の日
敬老の日は、毎年9月の第3月曜日。長年にわたり社会に尽くしてきた人々を敬い、長寿を祝う国民の祝日です。
その始まりは、1947年に兵庫県多可郡野間谷村で開かれた「敬老会」といわれています。お年寄りを大切にし、お年寄りの知恵を地域づくりに生かしていこうと始められ、その後、全国へと広がっていきました。
1966年には「敬老の日」として国民の祝日となり、当初は9月15日と定められていましたが、2003年からは、現在の9月第3月曜日となっています。
■秋の社日(しゃにち)
「社日」は、土地の神様に感謝を捧げる日で、春と秋の年2回あります。春は「春の社日」、秋は「秋の社日」と呼ばれています。
社日の「社」は、土地の神様を表すとされ、秋の社日は秋分に最も近い「戊(つちのえ)の日」にあたります。そのため、日にちは毎年変わります。
農耕とも深く結びついており、春の社日には豊作を祈り、秋の社日には作物が無事に実ったことに感謝しました。
地域によっては土地の神様を祀る神社へお参りしたり、収穫した作物をお供えしたりするなど、さまざまな風習が伝えられています。秋の実りに感謝を捧げる農耕の大切な節目です。

- 旬の味わい
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秋の実りが食卓を彩る白露。
脂がのりはじめるさんま、みずみずしい梨、香り豊かな本しめじ、秋のお彼岸に欠かせないおはぎなど、旬の味覚がそろいます。
季節の恵みを味わいながら、実りの秋をひと足早く楽しんでみませんか。
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■さんま
秋を代表する味覚のひとつ、さんま。秋が近づくと店先にも並びはじめ、旬の時期には脂がのり、塩焼きなどおいしく味わえます。
漢字では「秋刀魚」と書き、秋に旬を迎え、刀のように細長く銀色に輝く姿から、この字が当てられたといわれています。
さんまは季節によって海を移動する回遊魚で、秋になると日本近海を南下していきます。また、胃をもたない「無胃魚(むいぎょ)」の仲間。食べたものが体内にとどまる時間が短いことなどから、塩焼きではワタ(内臓)も一緒に味わうことができます。
焼きさんまは大根おろしと醤油が定番ですが、さらにすだちやかぼす、レモンなど酸味を絞ることで柑橘類の香りと、さっぱりとした味わいで、さらに美味しくいただけ秋ならではのおいしさを楽しめます。
■梨
夏の終わりから秋にかけて旬を迎える梨。みずみずしく爽やかな味わいが、秋の訪れを感じさせてくれる果物です。
梨ならではのシャリシャリとした食感は、果肉に含まれる「石細胞(せきさいぼう)」によるもの。細胞の壁が厚くなったもので、独特の歯ざわりを生み出しています。
日本では古くから親しまれてきた果物で、『日本書紀』にも梨の栽培についての記述が残されています。
種類は「幸水」「豊水」「新高」など、さまざまな品種があります。甘みや酸味、食感、旬を迎える時期もそれぞれ異なり、食べ比べてみるのも秋ならではの楽しみです。
選ぶときは、ふっくらとした形で重みがあり、軸がしっかりしているものがひとつの目安です。
■本しめじ
「香り松茸、味しめじ」という言葉があるように、本しめじは昔から味のよいきのことして知られています。
「しめじ」という名前は、地面を占めるようにたくさん生えることから「占地(しめじ)」と呼ばれるようになった、という説があります。
天然の本しめじは、秋になるとコナラなどの木が生える林に姿を現し、秋の味覚として親しまれてきました。
うま味成分を含み、豊かな味わいと、ふっくらとした軸の歯ごたえも魅力です。
■おはぎ
秋のお彼岸のお供えものとして親しまれている「おはぎ」。その名前は、お彼岸の頃に咲く「萩(はぎ)」の花にちなんだものといわれています。
春のお彼岸には牡丹の花にちなんで「ぼたもち」、秋には萩にちなんで「おはぎ」と呼ばれてきたといわれています。
また、古くから赤色には邪気をはらう力があると考えられ、小豆を使ったおはぎは、ご先祖へのお供えものとして大切にされてきました。

- 季節の花
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野山にも秋の彩りが広がります。
秋の七草をはじめ、朝露に咲くツユクサ、風船のような実が愛らしいフウセンカズラ、鮮やかな青紫色が美しいリンドウなど、この時季ならではの草花が秋の訪れを知らせてくれます。
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■秋の七草
秋の七草は、ハギ(萩)、オバナ(尾花・ススキ)、クズ(葛)、ナデシコ(撫子)、オミナエシ(女郎花)、フジバカマ(藤袴)、キキョウ(桔梗)の七種類です。
その由来とされているのが、日本最古の歌集『万葉集』に収められた山上憶良(やまのうえのおくら)の二首の歌です。秋の野に咲く草花を詠んだ歌から、「秋の七草」として親しまれるようになったといわれています。
春の七草が食べて楽しむものとして知られているのに対し、秋の七草は花を眺め、その美しさを楽しむものとして親しまれてきました。
一方で、昔の人々は七草を暮らしにも取り入れてきました。クズの根は食用や生薬に、ススキは茅葺き屋根の材料になるなど、それぞれの特徴を生かして役立ててきたのです。
■ツユクサ(露草)
夏から秋にかけて、鮮やかな青色の花を咲かせるツユクサ。早朝に花を開き、昼頃にはしぼんでしまう、はかない一日花です。
古くは「月草(つきくさ)」とも呼ばれ、古くから日本人に親しまれてきました。日本最古の歌集『万葉集』にもたびたび登場し、移ろいやすい恋心などに重ねて詠まれています。
ツユクサの花から採れる青い色素は、水で洗うと落ちやすいのが特徴で、その性質を生かし、古くから染めものの下絵などに使われてきました。
■フウセンカズラ(風船葛)
風船のようにふっくらとした実をつけるフウセンカズラ。そのユニークな実の姿から「風船葛」と名づけられました。
小さな白い花を次々と咲かせ、花が終わると緑色の実がふくらみはじめます。実は秋が深まるにつれて、少しずつ茶色へと変化していきます。
実の中には、黒く丸い種が入っています。よく見ると種には白いハート形に見える模様があり、その愛らしい姿もフウセンカズラの魅力のひとつです。
■リンドウ(竜胆)
秋になると、青紫色を中心に、美しい花を咲かせるリンドウ。野山にも自生し、秋を彩る花として古くから親しまれてきました。
リンドウの名前は、生薬の「竜胆(りゅうたん)」に由来するといわれています。リンドウの根はとても苦く、強い苦みで知られる生薬「熊の胆(くまのい)」よりも苦くそこで、熊よりも強いとされる竜にたとえて「竜胆」と名づけられたといわれています。
リンドウの根や根茎を乾燥させた、生薬の「竜胆」。強い苦みが特徴で、古くから健胃などを目的に使われてきました。
72 Seasons 七十二候
- 七十二候気とは
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七十二候とは、二十四節気の一つの節気をさらに三つに分けた暦で、一年を七十二の候に分けて表したものです。
およそ5日ごとに区切られ、自然の変化が伝わってくるような美しいコトバで表現されているのが特徴です。
例えば、花が咲く様子も、桃は「桃始笑(ももはじめてさく)」、桜は「桜始開(さくらはじめてひらく)」、牡丹は「牡丹華(ぼたんはなさく)」と表されます。
桃は笑い、桜は開き、牡丹は華やぐ。そんなコトバから、花々の姿や季節の彩りを思い浮かべることができます。
また、生き物たちの姿や、目には見えなくても少しずつ進む季節の気配を伝えるコトバも多く、七十二候を通して季節の移ろいを感じ取っていました。
草花におりた露が白く光ってみえはじめる頃
鶺鴒(せきれい)が鳴き始める頃
つばめが、南の国へ渡っていきはじめる頃










