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せんねん灸 お灸塾
東京有明医療大学 保健医療学部 鍼灸学科 教授 安野 富美子先生にきく 更年期を健やかにお灸で養生セルフケア
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東京有明医療大学 保健医療学部 鍼灸学科 教授 安野 富美子先生にきく 更年期を健やかにお灸で養生セルフケア 東京有明医療大学 保健医療学部 鍼灸学科 教授 安野 富美子先生にきく 更年期を健やかにお灸で養生セルフケア

更年期とは

更年期はなぜやってくる

更年期症状とは

更年期症状に東洋医学
更年期症状になぜ
お灸がおすすめ

更年期症状のツボ
サクセスフル・エイジングを目指して

まとめ
INDEX

01更年期とは

私は更年期というのは、女性にとって新しいライフステージへの準備期、チェンジの時と考えています。
現在、女性の平均寿命は87.7歳です。更年期を迎えて、「あ、もう50歳」というのではなく「さぁ、これから」と、前向きな姿勢が大切なのではないかと思っています。

女性のライフサイクル

女性のカラダは、小児期、思春期、成熟期 、更年期、老年期とライフサイクルにより、必ず訪れる節目があります。
更年期というのは、妊娠、出産、子育てが終わった頃、それまで女性のカラダを維持してきた女性ホルモンの分泌が減少することでココロとカラダに変調が生じる期間にあたります。

更年期とは

更年期は、閉経前5年、閉経後5年の10年間のことをさします。
日本人の閉経年齢は平均で、およそ50歳ですから、更年期は、45 歳~ 55歳くらいにあたります。
しかし、人によってその時期は前後、様々で、40歳~60歳の間で、女性なら必ず訪れるものです。

02更年期はなぜやってくる

女性のカラダは思春期を迎え、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が盛んになり、ココロとカラダのバランスが保たれるようになります。

エストロゲンの働き

エストロゲンは、妊娠出産を受けもつだけでなく、女性らしいカラダをつくる、骨や血管を丈夫にする。
肌や髪のうるおいをつくる、自律神経のバランスを保つ、そして気持ちを明るく前向きにするなど、女性のココロとカラダを健やかに保つ働きから「美人ホルモン」とも呼ばれ、女性らしさには欠かせないホルモンなのです。

しかし、女性のカラダは40 歳をこえる頃から、卵巣の機能が低下し、エストロゲンの分泌もゆらぎが起こり、増えたり減ったりを繰り返しながら、急激に減少していきます。

更年期症状の原因

●正常な状態
脳は卵巣に女性ホルモンを分泌するように指令を出します。卵巣はこの指令によって女性ホルモンを分泌し、脳に分泌していることを応答し、常に適量のホルモン分泌が起こるように、指令と応答で調節されています。

●更年期になると
卵巣の機能が衰え、脳がいくら「女性ホルモンを出すように」と指令を出しても分泌されません。すると、脳がパニックを起こして通常の何倍もの指令を出すために、自律神経の働きが乱れ、のぼせ、冷えなど心身にさまざまな不調があらわれてきます。

この不調を更年期症状と言い、その中でも症状が重く、日常生活に支障をきたす状態になると更年期障害とよび、治療を必要とします。

03更年期症状とは

更年期というと“顔のほてりや発汗、いわゆるホットフラッシュ”のイメージがありますが、症状の現れ方には個人差があります。
ほとんど症状を感じないままに更年期を終える人もありますが、多くの女性は更年期には 何らかの症状に悩まされています。
更年期症状は、数多く、多種多様ですが、中でも多いのは、いわゆる不定愁訴と言われる、疲れやすい、肩コリ、冷え、頭痛、めまい、などの身体症状とイライラ、憂うつ、不眠などの精神症状があげられます。

矢本ら:更年期障害が働く女性のQWLに及ぼす影響に関する調査研究より引用

更年期症状のひきおこす要因
  • 女性ホルモンの減少
  • 身体的要因(加齢など)
  • 社会的要因(仕事や家庭の人間関係など)
  • 心理的要因(性格など)
    几帳面・穏和・妥協的・内向的・自己犠牲的・努力家・社会適応良好

04更年期症状に東洋医学

更年期症状は、ほてりや発汗以外に肩コリや冷えなどの身体症状、イライラ、不安、うつなどの精神症状が多岐にわたり起こり、時によっては症状も変化します。
更年期症状は、いわば不定愁訴のかたまりのようで、個別に対症療法を行うのが、難しいということが特徴ともいえます。

東洋医学では、心身一如(しんしんいちにょ)といって、ココロとカラダは一つであると考えます。更年期の多種多様な症状にココロとカラダの両面からトータルにアプローチできる東洋医学は、更年期症状の改善に適していると思います。

05更年期症状になぜお灸がおすすめ

鍼灸医学では、ヒトのカラダには、経絡と呼ばれるネットワークシステムがあり、この経絡の中を「気(き)・血(けつ)・水(すい)」が滞りなく、めぐることにより健康が維持されると考えています。

お灸は、この経絡上にあるツボを、温熱でシゲキして「気・血・水」の流れよくし、自然治癒力を高めることにより、
さまざまな症状を改善する療法です。

お灸は2000年以上にわたる長い歴史の中で発達した経験医療で、近年の研究で、お灸は
・痛みを和らげる
・筋肉の緊張を緩める
・血流を改善する
・自律神経を調整する
・リラックスする
・免疫力を高める
などの効果が明らかになっています。

06更年期症状の

女性ホルモンの減少により自律神経の働きが乱れることにより生じる、更年期の多種多様な症状に、
自律神経を整え、心地良く、心身をリラックス
させることができる

お灸は、更年期症状の改善に最適ではないかと思います。

「更年期症状全般」に
おすすめのツボ

三陰交
ツボのとり方

内くるぶしのいちばん高いところに小指をおき、指幅4本そろえて、人さし指があたっているところが三陰交です。

関元
ツボのとり方

指幅4本をそろえて人さし指をおへそにおき、小指があたっているところが関元です。

腎兪
ツボのとり方

まずヒジの高さを確認します。
ヒジと同じ高さで背骨の両脇を親指で押して気持ちよく感じるところが腎兪です。

太渓
ツボのとり方

内くるぶしとアキレス腱のあいだのくぼみのところが太渓です。

「イライラ、肩こり、眼の疲れ」に
おすすめのツボ

熱く感じることがあるので、温熱のやさしいお灸がおすすめ

太衝
ツボのとり方

足の甲の親指と人さし指の骨が交わるところから、やや指先よりのへこみが太衝です。

「憂うつ・不安・動悸」に
おすすめのツボ

皮膚が薄いので、温熱のやさしいお灸がおすすめ

内関
ツボのとり方

手首の曲がりジワに薬指をおき指幅3本そろえて人さし指があたっているところ、腕の幅の真ん中が内関です。

おうちでお灸 セルフケアおうちでお灸 セルフケア

更年期症状の緩和に日々のお灸を。
心身が揺らぎがちな更年期世代の方へ、お家で簡単にできるお灸をおすすめしています。

07サクセスフル・エイジングを目指して

現在、日本人女性の平均寿命は87.7歳となり、人生100年時代も迎えようとしています。
45歳~55歳という更年期は丁度、人生を折り返した地点にあたり、これまでの人生を見直し、今後の生き方について考える節目となる時期でもあります。
この時期の過ごし方は、その後の長い老年期に影響します。
特に、健康面では、健康寿命をいかに伸ばすかが、次に迎える長い老年期の課題でもあり、更年期からの養生がとても大切になります。
毎日の生活にお灸によるセルフケアを取り入れることで、更年期を楽しく、健康に、美しく、そして健康寿命を延ばし、“サクセスフル・エイジング”を目指して下さい!

08まとめ

  • ・更年期とは、閉経前後の約10年間のこと。
    女性にとって、新しいライフステージへのチェンジの時。
  • ・更年期症状とは、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少し、
    自律神経が乱れることによってココロとカラダに生じる変調、不調のこと
  • ・東洋医学は、ココロとカラダの両面からアプローチするので、
    更年期の多種多様な症状改善に適しています。
  • ・心地よいお灸は、心身をリラックスさせて自然治癒力を高め、
    自律神経をととのえます。
  • ・更年期症状へのお灸におすすめのツボ
     手のツボ「内関」
     足のツボ「三陰交」「太渓」「太衝」
     お腹のツボ「関元」
     背中のツボ「腎兪」
  • ・人生100年時代、更年期をお灸で健やかに過ごし、
    “サクセスフル・エイジング”を目指しましょう!
監修
やすの ふみこ
安野 富美子 先生
監修
やすの ふみこ
安野 富美子 先生
東京有明医療大学
保健医療学部鍼灸学科 教授
大学院保健医療研究科 教授
理学博士
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