カラダとココロが
元気になる講演会

せんねん灸銀座10周年記念イベント
カラダとココロが元気になる講演会

東大病院の鍼灸スペシャリストが
「自宅灸」を初伝授

「ひざ痛」はお灸で消える

Profile
粕谷大智かすや だいち先生

東京大学医学部附属病院リハビリテーション部 鍼灸部門 主任。
1987年東京大学医学部付属病院 内科物理療法学教室(物療内科)勤務。アレルギー・リウマチ内科を経て、現在リハビリテーション部。宝塚医療大学客員教授。東京有明医療大学、筑波大学理療科教員。
著書に 『ひざ痛は「お灸」で消える!』 『最強のボディメンテナンス 体をゆるめてOFFモードにするセルフ灸&指圧』 など。

変形性ひざ関節症について

日本人の変形性ひざ関節症に関する調査によると40才以上を対象にした場合男性が42.6%、女性は62.4%。男女あわせると2,530万人うち男性が860万人、女性が1,670万人。男性より女性のほうが2倍というのが一つの特徴です。
因果関係からいうと肥満、そして職業として立ち仕事が多い、重いものを持って移動する。ひざに負担がかかりやすい仕事などがあげられます。
栄養の点からいうとビタミンKの摂取不足が関係していると言われています。

「ひざ痛」はお灸で消える。

ひざ痛に関しては病院に行って治療を受けている人が多いと思いますが、自分で行うセルフケアもおすすめします。
セルフケアを続けることで痛みは随分と軽くなります。そして、痛みが軽くなったら自分の足で歩くことがひざ痛にはいちばん大切です。
私が提案する「「ひざ痛」はお灸で消える」というのは、ひざ痛はお灸をすることで関節周囲をやわらかくして、その後ストレッチや運動などしていただくと痛みが軽くなるということを詳しくお話しします。

変形性ひざ関節症の症状

正常なひざ関節というのは大腿骨と脛骨の間に軟骨というクッションがあります。加齢や歩く癖などによって、軟骨がすり減ってくるとひざ関節の変形や破壊が起こってきます。
さらに軟骨がすり減ってくるとトゲのような骨が出てきたり、関節の表面にある滑膜が炎症をおこして水が溜まったり、熱を持つようになったりして、周囲の筋肉もこわばり、痛みが進行するのが変形性ひざ関節症です。
軟骨はすり減ってくると現代の医学ではなかなかもとにもどすことはできません。
軟骨が減るのをなるべく予防するためには、関節を取り巻く筋肉をきちんと鍛え筋肉のこわばりをゆるめて動きやすい状態をつくることが大切なのです。

変形性ひざ関節症の人はここが痛む

ひざが痛い方はどこが痛むかというと、ひざの内側が階段を降りる時や歩きはじめに激痛がおこります。
次にももの内側、硬くつっぱってこわばるように痛みます。
それからスネのところ、ここはひざが曲がってるためにバランスをとる必要から外側の筋肉が疲れてだるくなります。
それからヒザの裏側が曲げた時に圧迫され痛みが起こります。
次にふくらはぎ、つったり痛くなったりします、またひざではなくカカトが歩くと痛いとか、だるいとかということも起こります。
このように色々なところに痛みの症状がでるのが変形性ひざ関節症なのです。

ひざ痛チェックリスト14

このひざのチェックリストであなたのひざの症状の進行度がチェックできます。
あなたのひざ痛の症状に該当するものにを入れてください。

  1. 01 じっとしていてもかゆくなるような痛みがある
  2. 02 痛みで目が覚める
  3. 03 動き初めに痛みがある
  4. 04 正座ができない
  5. 05 平らなところで痛みが出る
  6. 06 歩いていてガクンとひざが曲がることがある
  7. 07 坐位から立ち上がりの時に痛みがある
  8. 08 歩いていると足全体が棒のように硬くなる
  9. 09 ひざの周りがチリチリ痛い
  10. 10 冷えるとひざ全体が重くなる

ひざを触って該当するものにを入れてください

  1. 11 ひざを触ると熱感がある
  2. 12 立つとひざがガクガクして力が入らない
  3. 13 ひざの内側を触るとピリピリ痛い
  4. 14 曲げるとひざ裏がズキッと痛い

0個 

健康なひざですが、
油断は禁物です。

1~2個 

あなたはひざ痛予備軍です。
ひざ痛お灸で予防しましょう。

3~6個 

あなたは初期の
ひざ痛患者です

このチェックリストでまったく0全然症状のない人でも40才以上になると4人に1人、60才以上では2人に1人はなるといわれている変形性ひざ関節症なのでわるくならないようにカラダが動く間に運動や体操、お灸をするなどの習慣をつけましょう。
このチェックリストで問題なのは①②③⑫にチェックした人、じっとしていても痛むとか、痛みで目がさめる、ひざがガクガクして力が入らないなどの場合は、関節の炎症などの症状がおこっている時なのでセルフケアをする前に整形外科のお医者さんに診てもらったほうがいいのです。

変形性ひざ関節症の治療

ひざの痛い時は、対処療法として痛み止めのお薬を飲む、ステロイドやヒアルロン酸による関節内への治療、もうひとつは筋力保持のためのトレーニング、リハビリ、サポーターなどの装具を使っているなどの人もいらっしゃると思うのですが、それでも痛みがとれない時は残されたひざ関節の機能を最大限利用するための手術をする、といった治療が行われます。なので、予防として痛みが悪化させないためにも今からお話しするセルフケアが重要となります。

セルフケアとは

セルフケアとは自分自身のチカラで痛みを和らげたり、コントロールすることでセルフマネージメントとも呼ばれ、痛みの治療に世界的に広く応用されています。
セルフケアの特徴は、いつでもどこでも簡単で自分でできるためお金もあまり必要でないことから長期にわたる慢性的な痛みの治療などにも無理なく続けることのできる最適なセルフケアなのです。

変形性ひざ関節症になぜお灸

ひざの痛みに関していうと骨の変形以外に筋肉のこわばりや、筋肉がかたくなるなど血流が悪くなって痛みを引き起こすというのが多いのですが、お灸を局所にすると血流がよくなり関節のこわばりもなくなり固くなった筋肉もほぐれてくるのでお勧めです。

せんねん灸は台座灸

せんねん灸は台座灸といって直接皮膚にもぐさをのせないで台座というひとつのクッションがあるため、もぐさに火をつけてもやわらかく温熱刺激が皮膚に伝わります。火傷の心配はほとんどありません。

変形性ひざ関節症のお灸の使いかた

ひざの痛みといってもその痛みによってお灸をする場所ツボが違います。

階段を降りる時に痛むツボ

ひざ痛にはまず階段を降りる時ひざが痛むという人が多いのですがこの場合に使うツボはひざのお皿の上に2つのツボがおすすめです。

① 血海(けっかい)

ひざのお皿の内側、お皿から指幅3本上で押してズーンと痛いきもちのいいところ。
階段を降りる時ひざの痛む人は押すと必ず痛むのですぐわかります。

② 梁丘(りょうきゅう)

お皿の外側、お皿の上から指幅3本にあたるのが梁丘のツボです。

③ 内側裂隙(うちがわれっきょ)

ツボの名前のないところですが、O脚などになると必ず痛みがでてくるところが内側裂隙。
ひざの内側、大腿骨と脛骨の骨のすき間ですが、そこにお灸をすると痛みが強くなっているところが緩むのです。
場所としてはひざを曲げると内側にシワができます。ここが裂隙です。ここはO脚の人にお役に立ちます。

動き出しに痛みがある時のツボ

イスから立ち上がる、動き出しに痛みがある時に使うツボ。

① 足三里(あしさんり)

ひざのお皿の骨から指4幅本下にいったところを押すとジワーッと痛いところ。
松尾芭蕉も愛用したツボです。

② 陰陵泉(いんりょうせん)

これは足三里の反対側。ひざの内側にあるでっぱった骨の下のへこんでいるところ。
ひざ痛の時によく痛むツボです。

③ 委中下(いちゅうした)

ひざの裏でツボ名がないので委中下と呼んでいるのですがひざの裏側でひざを曲げた時、シワの中心から指幅2本くらい下に膝窩筋(しっかきん)と呼ぶひざの痛い時にとても緊張しやすい筋肉があります。ここが委中下のツボです。

膝窩筋

膝窩筋というのはひざ痛の人はすぐわかると思うのですが、安静にしていてもひざうらがだるくこった感じで違和感がある、歩いている時や階段を登り降りしている時にひざうらがズキンと痛む。かかとで着地した時に痛む。これすべてこの膝窩筋の緊張が原因です。
だから膝窩筋をゆるめてやると楽になるのです。

安静時に鈍痛のある人 水のたまる人のツボ

安静時に鈍痛のある人 水のたまる人には先ほどの「血海」「足三里」の他に「三陰交」のツボがおすすめ。

① 血海(けっかい)

ひざのお皿の内側、お皿から指幅3本上で押してズーンと痛きもちのいいところ。

② 足三里(あしさんり)

ひざのお皿の骨から指幅4本下にいったところを押すとジワーッと痛いところ。

③ 三陰交(さんいんこう)

内くるぶしから指幅4幅本上の骨のきわのところ。むくみをなくしたり水がたまるのを防ぐツボ。女性のツボとも呼ばれているツボです。

セルフケアで重要な4つの運動

こうしてお灸をすることで関節のこわばりがとれてやわらかくなったら、仕上げにするセルフケアが4つあります。大切です。

① お皿ゆらし

ひざを曲げた状態では、お皿は動きませんので少しひざを伸ばし、力を入れないようにして片手でお皿を動かします。
左右上下に各10回くらい動かします。
動かすことで関節の筋肉や周囲の筋肉も緩んできます。
もし、動かすことで痛みが出たらやめて下さい。皿ゆらしは出来るだけ大きくゆらしてください。お皿が動くようになると痛みはやわらぎます。左右上下とも1回ずつ×1日2回が目安です。お皿を動かして関節をやわらかくし、筋肉の緊張をほぐすことはひざ痛にはとても大切なのです。


お皿ゆらし

② 足首反らし

ひざの裏側の筋肉を伸ばすとひざの調子がよくなります。
片足を伸ばしてから足くびをぐっと上にそらします。3秒くらいそのまま。床にかかとをつけたままです。ぐっと伸ばす時に上体を前に倒すとより効果的です。
終わったら反対側も左右とも5回ずつ×1日2回が目安です。


足首反らし

③ 膝窩筋押し

もうひとつはひざ裏の委中下「膝窩筋押し」ひざの悪い人はかならずこのひざ裏の筋肉が緊張したり、こったりしますのでぜひここは刺激をするといいですね。
強くぐいぐい押さずにイタ気持ちいいくらいで筋肉をゆらし、ゆるめる運動です。
左右とも1回ずつ×1日2回が目安です。


膝窩筋押し

① バンザイ体操

ひざが悪い人はどうしてもひざがまっすぐ伸びない、ひざが曲がった状態になります。
そうすると股関節も腰も曲がってきます。背中も曲がってきます。
こうなると腰痛や肩コリがでてきます。猫背になってきます。
そうならないために気持ちよく簡単にできる体操が「バンザイ体操」です。
これは背すじを気持ちよく伸ばす体操です。
壁に向かって手を上にゆっくりと伸ばしていくと、自然に背中が伸びていきます。
背中が伸びるととても気持ちよく姿勢が良くなるのでひざにもいいのです。
気持ちの良いセルフケアは継続しやすいので、ぜひ覚えておいてください。


バンザイ体操

写真提供:『ひざ痛は「お灸」で消える!~東大病院の鍼灸名医が「自宅灸」を初伝授』(光文社刊)

まとめ

歩くことは生活の質(Quality of life)を高めるために大切です。
歩くことにより、カラダが健康になるだけでなく精神的にも健康になり人生を楽しむことができています。
もしも、ひざ痛が悪くなると歩くこともできなくなります。
是非、ひざの痛みを軽視せず、ひざを大事にしてお灸で温め関節を柔らかくして人生を楽しんでください。

ひざ痛は「お灸」で消える!
粕谷大智著

NHK「東洋医学 ホントのチカラ」で話題の東大病院の鍼灸名医 粕谷大智先生が自宅でできるお灸でひざ痛が必ず鎮まる!ひざケア術を初公開。
発行:光文社。価格:本体1,200円+税。

オンラインショップ

NHK「東洋医学 ホントのチカラ」で話題の東大病院の鍼灸名医 粕谷大智先生が自宅でできるお灸でひざ痛が必ず鎮まる!ひざケア術を初公開。
発行:光文社。価格:本体1,200円+税。

オンラインショップ
ページの最初に戻る