お灸を知る

形井先生にきく

Interview 1|今、お灸とは

東洋医学というのは、2000年以上前に中国で生まれた医学なのですが、この医学は生活そのものから病気というものは生まれてくるんだという視点からも、生活そのものをきちんと自分で自己管理していくことが、まず健康には一番大事なこと。その上で問題がでてきた場合にはハリをするとかお灸をするとか、体操法、健康法をやっていくというやりかたなのです。そういう意味では生活習慣病などには、東洋医学がもともと持っている健康というものに対する見かたそのもので対処できるわけです。
1980年代~90年代になりますと、世界的に他に医学があるのではないか、他の健康法にもっといいものがあるのではないか、そういう考え方がでてきました。その筆頭が東洋医学。ハリであり、お灸であり、漢方ということなわけで、世界的に求められている自然をベースにした医学という意味でもお灸が今、求められてきているということがいえるのです。

Interview 2|ツボとは

ツボというのは一体なんなのか。ずっといろいろ研究されてきました。ツボとは、ツボを使って問題をあらわしている体の部分そのものにアプローチできる。これは切ったり、はったり、解剖してそこに到達するのはなくて、そのあらわれてきている問題をつかまえて、そこにシゲキを与えることで体のなかのほうまで影響を与えることができるということを発見して整理してきたのが、東洋医学なわけです。そのツボを「経穴」と呼びWHOでは、それを361のツボとして認めている。それからもうひとつ、位置は示されていてどういう病気に効果があるということもわかっているけれど「経絡」「経穴」の理論にのっていない「奇穴」と呼ばれる別のグループがあります。WHOは48認めている。
さらにもうひとつ、それとは違ってある種の病気の状態のときにでてくるような場所が「あ、この場所」という意味の「阿是穴」と呼ばれている3番目のグループがあります。これがツボの3つのグループと考えられています。

形井 秀一(かたい しゅういち)

形井 秀一(かたい しゅういち)

筑波技術大学保健科学部保健学科鍼灸学専攻、教授。
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、医学博士。
ツボの部位の国際標準化会議の日本代表。

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